一条工務店の主力商品において断熱性能「最高等級7」の対応開始

2022年10月に国内最高の断熱等級が新設

株式会社一条工務店（代表取締役社長：岩田直樹）は、当社主力商品である「グラン・スマート」「アイ・スマート」において、2022年10月の「断熱等性能等級」(以下、断熱等級)改定に伴い新設された国内最高等級となる断熱性能「最高等級7」への対応を、2023年5月より開始します。※1

住宅の断熱性を可視化する指標「断熱等級」が約20年ぶりに見直され、2022年10月より、これまでの最高等級を大幅に上回る上位等級として「断熱等級6」と「断熱等級7」が新設されました。それぞれの等級で基準となるUA値（外皮平均熱貫流率）が定められており、等級が高ければ高いほど、優れた断熱性能をもつ住宅ということになります。これまで高性能住宅の代名詞だった「ZEH」（断熱等級5相当）は2030年には義務化が予定され、いわば「最低でもZEH」という時代が近づいてきており、今後は、「断熱等級6」「断熱等級7」という世界基準の断熱性能を目指すことが求められるようになってきています。
この度、「グラン・スマート」「アイ・スマート」にて対応を可能にした「断熱等級7」は、HEAT20・G3グレード※2と同等レベルとされており、真冬に無暖房でも体感温度が15℃を下まわらず快適に過ごすことが可能な断熱性能と言われています。「断熱等級7」は平成28年省エネルギー基準比※3で一次エネルギー消費量を概ね40%削減という極めて高い性能が必要となるため、通常は達成が困難ですが、当社が現在提供している住宅の9割以上がすでに「断熱等級6」に適合※4した断熱性能を有していることから、このたび新たに開発した断熱玄関ドアの採用などわずかな変更により、早期対応が可能となりました。
「断熱等級6および断熱等級7」が新設されたことを受け、当社が2023年2月に実施したアンケート調査※5によれば、今後、新たに家を購入する場合、省エネ住宅を選びたい人が9割以上に上ることがわかっており、その理由として、9割以上の方が「昨今、光熱費が高くなったから」「夏は暑く冬は寒いなど、住環境の面で今の家が快適に過ごせないから」と回答する結果となっています。
「グラン・スマート」「アイ・スマート」は、当社の商品タイプ別シェアで上位を占めており、両商品の断熱性能を最高水準へと引き上げることで、日本の住宅の高性能化を促進し、快適な住環境を日本のスタンダードにしてまいります。

■ 断熱の弱点をなくす家づくり

「断熱等級7」の実現には、住まいをトータルで考えた、高い性能が必要です。そのために断熱材はもちろん、窓や玄関ドアなど、熱の通り道になりやすい弱点箇所を研究し、対策を施しました。

超断熱玄関ドア
「DANNJU（ダンジュ）」

ドア本体やガラス部分への工夫はもちろん、一般的にアルミが使用されている玄関ドア枠には、アルミと比較して熱伝導率が約1000分の1の樹脂を使用した枠を採用。熱の通り道を極限まで減らすことに成功し、圧倒的な断熱性を実現しました。また、一般的な断熱ドアに比べ、厚みが2倍以上あり、熱貫流率「U値」は0.46W/㎡・K※6と、壁並みの断熱性を誇ります。※6：ガラスなしの場合

「高性能ウレタンフォーム」

一般的に使用されるグラスウールの約2倍の断熱性を持つウレタンフォームを、外壁・天井・床のすべてに採用することで、断熱性を向上させ、家中を快適な温度で包み込みます。

「トリプルガラス樹脂サッシ」

住まいで最も熱が出入りする窓には、外気の影響を受けにくい高性能樹脂枠や、アルゴンガスを充填した3層ガラスを採用。断熱の最大の弱点をなくしました。

「断熱玄関土間」

外からの熱を受けやすい玄関には、土間下にもしっかりと断熱材を充填することで、玄関スペース全体の断熱性能を向上させました。