自宅内での花粉症に関するアンケート2024

2024年02月07日
花粉症の人が家族にもっと
気を遣ってほしいこと1位は
「なるべく窓を開けないでほしい」。
花粉症と診断されているまたは花粉症と自覚している男女505名を対象に、花粉症の症状や対策について調査しました。
調査概要は以下の通りです。

花粉症対策は皆で考えることが重要

スギ・ヒノキ花粉症のシーズンは、おおよそ2月初旬から5月の連休あたりまでです。シーズン中徐々に花粉が多くなっていきますので、ピークが4月になるのはヒノキの影響も見逃せません。

またこの寒い時期に少し暖かくなると窓を開けて空気の入れ替えをしますが、花粉症患者さんにおいては、ご自宅ではレースのカーテンや網戸を閉めたままでの換気が求められます。花粉症患者さんのつらさは、花粉症になったことのない方には分からないつらさです。そのため、外出を制限し、仕事にも行きたくない憂鬱感も出て、広く社会の生産性へ影響があることも分かって来ています。

花粉症患者さん方の症状、QOLの悪化を止めるためにも、家族や周りの方々の協力も必要です。上手く家に花粉を入れない、持ち込まない、舞わせないことを皆で考えることが重要だと思います。

大久保 公裕さん

大久保 公裕さん
日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部感覚器科学分野 教授
日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 部長

昨年花粉症の症状が出た時期は
4月が最も多い

花粉症と診断されている、または花粉症だと自覚している505名に、「2023年、実際に花粉症の症状が出た月」を尋ねたところ、「1月」では11.9%でしたが、「2月」には38.8%、「3月」では69.5%に急増し、「4月」には72.5%と7割を超える人がピークを迎えていたことが分かりました。さらに、9月から11月の秋のシーズンでも、2割以上の人に症状が出ていたことが分かりました(図1)。

2023年、実際に花粉症の症状が出た月

<図1:2023年、実際に花粉症の症状が出た月>n=505 ※複数回答可

6割以上が自宅でも
症状がひどくなったと回答

「2023年、屋外に比べて自宅にいる時に症状がひどくなったように感じましたか?」の問いに、25.7%の人が「とてもひどくなった」(6.5%)「ややひどくなった」(19.2%)と回答しました。また、「屋外と自宅で症状は同程度出た​​」という人は35.4%にのぼり、6割以上の人が、自宅にいても屋外にいるときと同程度の症状が出ているか、もしくは自宅の方が症状が悪化していることが分かりました(図2)。

2023年、屋外に比べて自宅にいる時に症状がひどくなったように感じた人の割合

<図2:2023年、屋外に比べて自宅にいる時に症状がひどくなったように感じた人の割合>n=505

花粉症でパフォーマンス低下を
感じる人は約9割

「花粉症によって仕事・勉強・家事でミスをしたり、スピードが遅くなるなど、自身のパフォーマンスが落ちると感じ​​ていますか?」の問いに、「とても落ちる」と回答した人は3割以上で、「やや落ちる​​」と回答した人と合わせると、約9割の人が、仕事や勉強などのパフォーマンスが落ちると感じていました(図3)。

花粉症によって自身のパフォーマンスが落ちると感じている人の割合

<図3:花粉症によって自身のパフォーマンスが落ちると感じている人の割合>n=505

また、現在仕事をしていると答えた422名に「花粉症の症状がひどすぎて、仕事を休んだり、働き方を変えたことはありますか​​?」と尋ねたところ、「働き方を変えたことはない」と回答した人が約87%でしたが、13%の人は仕事を休んだり、在宅勤務に切り替えるなど、働き方に影響した経験があることが分かりました(図4)。さらに、「仕事を休んだり、働き方を変えたことがある」と答えた55人のうち、約4割は、花粉症で「仕事を休んだ」(41.8%)と回答しました (図5)。

花粉症の症状がひどすぎて、仕事を休んだり、働き方を変えたことがある人の割合

<図4:花粉症の症状がひどすぎて、仕事を休んだり、働き方を変えたことがある人の割合>n=422 ※複数選択可

花粉症の症状がひどすぎて、仕事を休んだり、働き方を変えたことがある人の内訳

<図5:花粉症の症状がひどすぎて、仕事を休んだり、働き方を変えたことがある人の内訳>n=55 ※複数選択可

「花粉症のつらさ」に理解を
求める人が7割以上

「花粉症ではない人に、もっと花粉症のつらさを分かってほしいと思うことはありますか?」の問いに、「よくある​​」と回答した人は38.0%。「たまにある」と回答した人と合わせると、約8割の人が花粉症のつらさをもっと分かってほしいと感じていることが分かりました(図6)。

花粉症ではない人に、もっと花粉症のつらさを分かってほしいと思う​か

<図6:花粉症ではない人に、もっと花粉症のつらさを分かってほしいと思う​か>n=505

3割以上の人が「なるべく窓を
開けないでほしい」と
感じている

花粉症ではない同居の家族​​がいると答えた341​​名に、「もっと​​気遣ってほしいことはありますか?」​​と尋ねたところ、「なるべく窓を開けないでほしい」(33.1%)が最多でした。さらに「家に入る前に上着についた花粉を払ってほしい」(29.6%)といった具体的な対策のほか、「だるそうでも大目に見てほしい」(27.9%)といった意見も上位になりました(図7)。

花粉症ではない同居の家族にもっと気遣ってほしいこと

<図7:花粉症ではない同居の家族にもっと気遣ってほしいこと>n=341 ※複数選択可

また、「今年自宅内で強化したい花粉症対策」について尋ねたところ、1位の「手洗い・うがい・洗顔​​」に次いで、「なるべく窓を開けない」が多く、4割以上にのぼりました(図8)。

今年自宅内で強化したい対策

<図8:今年自宅内で強化したい対策>n=505 ※複数選択可

「花粉の侵入を防ぐ家」が
実現できるなら支払っても良いと
思う金額は?

「花粉の侵入を防ぐ家が実現できるなら、いくらまで支払っても良いと思いますか​​?」という質問に最も当てはまる金額を選んでもらったところ、「1万円以上5万円未満」(29.3%)が最多の一方で、10万円以上支払っても良いと考えている人も約2割いることが分かりました(図9)。

花粉の侵入を防ぐ家が実現できるなら支払っても良いと思う金額

<図9:花粉の侵入を防ぐ家が実現できるなら支払っても良いと思う金額​​>n=505

調査概要

調査手法:オンラインアンケート
調査期間:2023年12月16日(土)~2023年12月24日(日)
調査対象:花粉症と診断されている、または花粉症だと自覚している男女
有効回答数:505サンプル
回答者:男性185名、女性320名
20代57名、30代206名、40代119名、50代73名、60代45名、70代以上5名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。

ご参考

今回の調査では、同居の家族に「なるべく窓を開けないでほしい」と感じている人が3割以上にのぼり、自宅内で強化したい対策でも「なるべく窓を開けない」が上位になるなど、窓開けによる花粉の侵入を避けたい人が多いことが分かりました。
さらには自宅内で屋外よりも花粉症の症状がひどくなった、または同程度の症状が出ると感じている人が6割以上という結果になっています。一条工務店では、つらい花粉症シーズンを快適に過ごせるよう、高性能フィルターが花粉を99%カットする全館換気システム「ロスガード 90」や、家の中への花粉の侵入を防ぐ「超気密性能」、家に入る前に花粉を吹き飛ばす「花粉ジェット」をご提案しています。

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