花粉症と診断されている、または花粉症だと自覚している505名に、「2023年、実際に花粉症の症状が出た月」を尋ねたところ、「1月」では11.9%でしたが、「2月」には38.8%、「3月」では69.5%に急増し、「4月」には72.5%と7割を超える人がピークを迎えていたことが分かりました。さらに、9月から11月の秋のシーズンでも、2割以上の人に症状が出ていたことが分かりました(図1)。
「2023年、屋外に比べて自宅にいる時に症状がひどくなったように感じましたか?」の問いに、25.7%の人が「とてもひどくなった」(6.5%)「ややひどくなった」(19.2%)と回答しました。また、「屋外と自宅で症状は同程度出た」という人は35.4%にのぼり、6割以上の人が、自宅にいても屋外にいるときと同程度の症状が出ているか、もしくは自宅の方が症状が悪化していることが分かりました(図2)。
「花粉症によって仕事・勉強・家事でミスをしたり、スピードが遅くなるなど、自身のパフォーマンスが落ちると感じていますか?」の問いに、「とても落ちる」と回答した人は3割以上で、「やや落ちる」と回答した人と合わせると、約9割の人が、仕事や勉強などのパフォーマンスが落ちると感じていました(図3)。
また、現在仕事をしていると答えた422名に「花粉症の症状がひどすぎて、仕事を休んだり、働き方を変えたことはありますか?」と尋ねたところ、「働き方を変えたことはない」と回答した人が約87%でしたが、13%の人は仕事を休んだり、在宅勤務に切り替えるなど、働き方に影響した経験があることが分かりました(図4)。さらに、「仕事を休んだり、働き方を変えたことがある」と答えた55人のうち、約4割は、花粉症で「仕事を休んだ」(41.8%)と回答しました (図5)。
「花粉症ではない人に、もっと花粉症のつらさを分かってほしいと思うことはありますか?」の問いに、「よくある」と回答した人は38.0%。「たまにある」と回答した人と合わせると、約8割の人が花粉症のつらさをもっと分かってほしいと感じていることが分かりました(図6)。
花粉症ではない同居の家族がいると答えた341名に、「もっと気遣ってほしいことはありますか?」と尋ねたところ、「なるべく窓を開けないでほしい」(33.1%)が最多でした。さらに「家に入る前に上着についた花粉を払ってほしい」(29.6%)といった具体的な対策のほか、「だるそうでも大目に見てほしい」(27.9%)といった意見も上位になりました(図7)。
また、「今年自宅内で強化したい花粉症対策」について尋ねたところ、1位の「手洗い・うがい・洗顔」に次いで、「なるべく窓を開けない」が多く、4割以上にのぼりました(図8)。
「花粉の侵入を防ぐ家が実現できるなら、いくらまで支払っても良いと思いますか?」という質問に最も当てはまる金額を選んでもらったところ、「1万円以上5万円未満」(29.3%)が最多の一方で、10万円以上支払っても良いと考えている人も約2割いることが分かりました(図9)。
調査手法:オンラインアンケート
調査期間:2023年12月16日(土)~2023年12月24日(日)
調査対象:花粉症と診断されている、または花粉症だと自覚している男女
有効回答数:505サンプル
回答者:男性185名、女性320名
20代57名、30代206名、40代119名、50代73名、60代45名、70代以上5名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
今回の調査では、同居の家族に「なるべく窓を開けないでほしい」と感じている人が3割以上にのぼり、自宅内で強化したい対策でも「なるべく窓を開けない」が上位になるなど、窓開けによる花粉の侵入を避けたい人が多いことが分かりました。
さらには自宅内で屋外よりも花粉症の症状がひどくなった、または同程度の症状が出ると感じている人が6割以上という結果になっています。一条工務店では、つらい花粉症シーズンを快適に過ごせるよう、高性能フィルターが花粉を99%カットする全館換気システム「ロスガード 90」や、家の中への花粉の侵入を防ぐ「超気密性能」、家に入る前に花粉を吹き飛ばす「花粉ジェット」をご提案しています。
一条工務店の家には、窓を開けなくても24時間いつでも家中に新鮮な空気を循環させ、冷暖房費も抑えられる、オリジナルの全館換気システム「ロスガード90」が標準搭載されています。換気の際に花粉等の有害物質を室内へ取り込まないようにするためには、換気フィルターの目の細かさが大切です。「ロスガード90」は花粉除去率99%※1の専用高性能フィルターを取り付けることで、お子さまからお年寄りまで安心して暮らせる空気環境を保つことができます。
※1:PM2.5対応型フィルター使用の場合
花粉をはじめ、排気ガスや粉塵、害虫など、屋外の空気中には快適な生活を脅かす多くの有害因子があります。そして、それらは、住宅の「隙間」からも室内に侵入します。快適で健康的な住環境を保つためにも、気密性は欠かせない性能と言えます。当社の「超気密性能」は、国の定めた次世代省エネルギー基準の「C値※2」である5.0cm2/m2をはるかに上回る 0.59cm2/m2※3をマーク。これは、一番寒さの厳しい北海道(I地域)の基準もクリアするほどの高性能です。
※2:C値は建物の延床面積に対する隙間面積の割合で、この値が小さいほど気密性が高いことを意味します。
※3:外内ダブル断熱構法施工現場での平均実測値
外壁タイルの目地部分にある8つの吹き出し口から、強力噴射のエアシャワーで花粉を取り除きます。洋服に付いた花粉の平均除去率は97%以上※4。大人も子どももスイッチひとつで、頭からつま先まで全身に付着した花粉をキレイに吹き飛ばします。
※4:フリース、パーカー、ウインドブレーカー、スーツ、トレンチコートの平均除去率
「花粉ジェット」を使った実験では、強力噴射によって、衣類に付着した花粉大の粒子が、しっかりと取り除かれていることが分かります。
■特殊なカメラで花粉が除去されていることを確認
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花粉症対策は皆で考えることが重要
スギ・ヒノキ花粉症のシーズンは、おおよそ2月初旬から5月の連休あたりまでです。シーズン中徐々に花粉が多くなっていきますので、ピークが4月になるのはヒノキの影響も見逃せません。
またこの寒い時期に少し暖かくなると窓を開けて空気の入れ替えをしますが、花粉症患者さんにおいては、ご自宅ではレースのカーテンや網戸を閉めたままでの換気が求められます。花粉症患者さんのつらさは、花粉症になったことのない方には分からないつらさです。そのため、外出を制限し、仕事にも行きたくない憂鬱感も出て、広く社会の生産性へ影響があることも分かって来ています。
花粉症患者さん方の症状、QOLの悪化を止めるためにも、家族や周りの方々の協力も必要です。上手く家に花粉を入れない、持ち込まない、舞わせないことを皆で考えることが重要だと思います。
大久保 公裕さん
日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部感覚器科学分野 教授
日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 部長