2020年10月、政府は2050年までに
温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする
「カーボンニュートラル」を目指すことを
宣言しました。特に、すべての人にとって
生活の基盤となる住宅の省エネ化は、
カーボンニュートラルの推進に欠かせない要素であり、
必ず達成されるべき目的のひとつと言えます。
一条工務店では、省エネ化を一歩進めた
「使う電力≦創る電力」となる家づくりに取り組み、
さらにはその住まいをリーズナブルな価格でご提供して
普及を促進することで、脱炭素社会の実現や
地球環境の保全に貢献してまいります。
「ZEH」とはNet・Zero・Energy・House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称で、省エネ×創エネにより
「一次エネルギーの年間消費量の収支をゼロ以下にすることを目指した高性能な住まい」のことです。
一条工務店では、超気密・超断熱による「超省エネ」と大容量太陽光発電による「超創エネ」により「使う電力≦創る電力」を可能にし、「ZEH」を超える「超ZEH」の住まいを実現しています。さらに、住宅部材の内製化と施工の合理化を図ることで、リーズナブルな価格で顧客に提供できる体制を整えました。
当社でのZEH住宅の普及率は、北海道で100%、本州以南で98%を達成(2021年度実績)。
ZEHビルダー目標である、「2020年までに供給する住宅の過半数のZEH化」を大きくクリアしています。
限りあるエネルギー資源の未来を考える時、エネルギーを生み出す「創エネ」は企業としても重要な取り組みとなっています。
ハウスメーカーとしてできることのひとつは、再生可能エネルギーを創り出す「太陽光発電システムの普及」。しかし、太陽光発電を住まいに導入するための費用負担がネックとなり、思うように普及が進んでいないという事実がありました。
そこで、一条工務店では自社グループ工場で太陽光パネルを生産し、良質なパネルをリーズナブルな価格でご提供することに成功。屋根の面積を最大限に活用して、業界最高水準の高出力太陽光パネルを大容量搭載することで、住宅の「創エネ化」を促進しています。
現在では太陽光発電の搭載率93%、蓄電池採用率92%という高水準※1を達成しており、2020年から4年連続で「太陽光発電システムが搭載されている住宅の年間完工棟数」がギネス世界記録™️※2にも認定されています。
甲府ソーラータウン
広島三次発電所
さらには、この大容量太陽光パネルを搭載した住宅が集まるソーラータウンや、大規模なエネルギーの創出を目指したメガソーラープロジェクトなど、太陽光発電システムの普及のための活動を展開中です。
※1 出典:住宅産業研究所 住宅産業エクスプレス (2022年6月20日、27日号)
※2 記録名:「最新年間で最も多くの太陽光搭載住宅を建てた会社」 対象年:2022年
一条工務店では、日々の暮らしの快適性を損なわずに、高い省エネ性能を叶える住宅設備を独自に開発し続けています。
例えば、外気の影響を受けない快適な室内温度を保ち、冷暖房の余分な稼働も抑えられる「高気密・高断熱」性能。大容量太陽光発電パネルと蓄電池をかけ合わせ、電気を自給自足できる「電力革命」。換気によって快適な温度を逃すことのない、温度交換効率に優れた全館換気システム「ロスガード90」など、快適さを保ちながら余計な電気も使わない、高い「省エネ性能」を持った住宅設備で脱炭素社会の実現へと貢献します。
高品質な省エネ住宅については、数々の公的な評価をいただいてきました。その中で、一条工務店はこれまでに5回の「省エネ大賞」を受賞しています。
「省エネ大賞」は、事業者や事業場などにおいての優れた省エネへの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するものです。
2021年には、住宅業界のZEH普及に寄与したことが高く評価され、当社の「ネット・ゼロを大きく上回るZEHの大量供給への取り組み」が、省エネ大賞事例部門ZEB・ZEH分野において最高賞である「経済産業大臣賞」を受賞しました。この分野は、今回から新設されたもので、当社が初代の最高賞となります。
住宅業界を牽引するハウスメーカーであり続けたいという想いは、環境へ配慮した家づくりにおいても同じです。
「パッシブハウス」とはドイツのパッシブハウス研究所で確立された、世界で最も厳しい基準を満たす超省エネ住宅のこと。
「パッシブハウス」とはドイツのパッシブハウス研究所で確立された、世界で最も厳しい基準を満たす超省エネ住宅のこと。高性能な冷暖房機器や太陽光パネルなどの住宅設備に頼りきるのではなく、住宅そのものの気密・断熱性を極めて日射のコントロールを行うなど、建築でできることを最優先に考えて世界的に認定を受けた家です。
一条工務店は神奈川県小田原市にパイロットハウスを建設。多岐にわたる条件をクリアし、「パッシブハウス」の認定を取得することができました。
今後はこの経験を活かして、省エネ住宅のさらなる品質向上を目指します。
物流活動におけるCO2排出量を削減するため、輸送効率の改善に取り組んでいます。輸送距離を縮めるための物流拠点の最適化や、配送車両荷台スペースの有効活用などの取り組みにより燃料消費量を大幅に抑制。さらにリユース品を積極的に利用することなどによりCO2排出量の削減に貢献しています。