花粉症と診断されている、または花粉症だと自覚している690名に、2024年の1年間で、実際に花粉症の症状が出た月を尋ねたところ、1月は13.2%でしたが、2月には35.8%と徐々に増え始め、3月には67.7%とピークに達しました。(図1)
<図1:2024年、実際に花粉症の症状が出た月>n=690 ※複数選択可
「花粉症シーズンに、花粉症を理由に外出を控えたことはありましたか?」と尋ねたところ、「よくあった」(12.6%)、「たまにあった」(30.4%)と回答した人を合わせると、4割以上の人が花粉症を理由に外出を控えたことが分かりました。(図2)
<図2:花粉症シーズンに、花粉症を理由に外出を控えたことがある人の割合>n=690
「自宅にいる時、屋外と比べて花粉症の症状はひどくなりますか?」と尋ねたところ、「とてもひどくなる」(7.1%)、「ややひどくなる」(16.2%)、「症状は同程度出る」(32.8%)と回答した人を合わせると、半数以上の人が自宅でも屋外と同程度の症状が出ているか、もしくは症状がひどくなっていることが分かりました。(図3)
<図3:自宅にいる時、屋外と比べて花粉症の症状はひどくなる人の割合>n=690
花粉症の症状が、自宅でも屋外と同程度出る、もしくはひどくなると回答した387名に、「花粉症の症状が理由で家にいるのが憂鬱になりますか?」と尋ねたところ、4割以上の人が憂鬱に感じていることが分かりました。(図4)
<図4:花粉症の症状が理由で家にいるのが憂鬱になる人の割合>n=387
「花粉症によって仕事・勉強・家事でミスをしたり、スピードが遅くなるなど、自身のパフォーマンスが落ちると感じていますか?」と尋ねたところ、「とても落ちる」(31.6%)、「やや落ちる」(51.9%)と回答した人を合わせると、8割以上の人が、仕事や勉強などのパフォーマンスが落ちると感じていました。(図5)
<図5:花粉症によって自身のパフォーマンスが落ちると感じている人の割合>n=690
また、現在仕事をしていると答えた605名に「花粉症の症状がひどすぎて、仕事を休んだり、働き方を変えたことはありますか?」と尋ねたところ、「働き方を変えたことはない」と回答した人が84.3%でしたが、約16%の人が働き方を変えた経験があることが分かりました。(図6)
<図6:花粉症の症状がひどすぎて、仕事を休んだり、働き方を変えたことはある人の割合>n=605
さらに「働き方を変えたことがある」と答えた95人にその内容を尋ねたところ、「仕事を休んだ」「在宅勤務に切り替えた」「業務開始が遅れた」と回答した人が、それぞれ2割以上となりました。(図7)
<図7:花粉症の症状がひどすぎて、仕事を休んだり、働き方を変えたことはある人の内訳>n=95 ※複数選択可
「花粉症の対策は、いつ頃から始めますか?」と尋ねたところ、花粉症の症状が出てから対策を始めるという人が最も多く42.2%という結果になりました。(図8)
<図8:花粉症の対策を始める時期>n=690
「ご自身の花粉症対策にかかった費用はどのくらいですか?」と尋ねたところ、「5,000円未満」という回答が最も多く半数以上の人が回答。なお、1万円以上という人も約17%いることが分かりました。(図9)
<図9:2024年、自身の花粉症対策にかかった費用>n=690
同居している家族の中に、小学生以下の子ども(0歳〜12歳)がいて、子どもが花粉症だという124名に、「お子さまは何歳から花粉症を発症しましたか?」と尋ねたところ、1位「3歳」、2位「5歳」、3位「4歳」となり、3~5歳までに発症したと回答した人が4割以上いることが分かりました。(図10)
※子どもが2人以上いる場合には、より症状が重い子どもについて伺いました。
<図10:子どもが花粉症を発症した年齢>n=124
「お子さまの花粉症の症状は日常生活にどんな影響がありますか?」と尋ねたところ、1位は「肌荒れをする」、2位「夜眠れない」、3位「勉強に集中できていない」という結果になり、花粉症の症状が日常生活に大きな影響を及ぼしていることが分かりました。(図11)
<図11:子どもの花粉症の症状が日常生活に及ぼす影響>n=124 ※複数選択可
調査手法:オンラインアンケート
調査期間:2024年12月7日(土)~2024年12月15日(日)
調査対象:花粉症と診断されている、または花粉症だと自覚している男女690名
回答者:男性307名、女性383名
20代65名、30代277名、40代151名、50代108名、60代82名、70代以上7名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
今回の調査では、花粉症の症状が理由で外出を控える人がいる一方、自宅でも花粉症の症状により憂鬱になるという人も多くいることが分かりました。このように、花粉症シーズンは、日常生活に必要な集中力や判断力を低下させ、仕事や勉強、家事などにも支障をきたしていることが明らかになりました。
一条工務店では、そんなつらい花粉の季節を乗り切るために、家の中への花粉の侵入を防ぐ「超気密性能」をはじめ、高性能フィルターが花粉を99%カットする全館換気システム「ロスガード90」、家に入る前に花粉を吹き飛ばす「花粉ジェット」をご提案しています。
花粉をはじめ、排気ガスや粉塵、害虫など、屋外の空気中には快適な生活を脅かす多くの有害因子があります。そして、それらは、住宅の「隙間」からも室内に侵入します。快適で健康的な住環境を保つためにも、気密性は欠かせない性能と言えます。
一条の超気密性能は、国の定めた次世代省エネルギー基準の「C値※1」である5.0cm²/m²をはるかに上回る0.59cm²/m²※2をマーク。これは、最も寒さの厳しい北海道(I地域)の基準もクリアするほどの高性能です。
※1:C値は建物の延床面積に対する隙間面積の割合で、この値が小さいほど気密性が高いことを意味します。
※2:外内ダブル断熱構法施工現場での平均実測値
一条工務店の家には、窓を開けなくても24時間いつでも家中に新鮮な空気を循環させる、オリジナルの全館換気システム「ロスガード90」が標準搭載されています。換気の際に花粉等の有害物質を室内へ取り込まないようにするためには、換気フィルターの目の細かさが大切です。「ロスガード90」は花粉除去率99%※3の専用高性能フィルターを取り付けることで、お子さまからお年寄りまで安心して暮らせる空気環境を保つことができます。
※3:PM2.5対応型フィルター使用の場合
外壁タイルの目地部分にある8つの吹き出し口から、強力噴射のエアシャワーで花粉を取り除きます。洋服に付いた花粉の平均除去率は97%以上※4。大人も子どももスイッチひとつで、頭からつま先まで全身に付着した花粉をキレイに吹き飛ばします。
※4:フリース、パーカー、ウインドブレーカー、スーツ、トレンチコートの平均除去率
「花粉ジェット」を使った実験では、強力噴射によって、衣類に付着した花粉の粒子が、しっかりと取り除かれていることが分かります。
特殊なカメラで花粉が除去されていることを確認
一条工務店は、住まいの性能でより快適な暮らしを提供する木造注文住宅メーカーです。
私たちが挑戦しているのは「ほどほど」ではなく、「ダントツ」の住宅性能。
省エネや創エネ性能、耐震性能など高性能の暮らしを多くの方にお届けし、
「一条で建てて良かった」と言っていただける住まいを目指しています。
花粉症対策には室内環境の整備が重要
花粉症の調査ですが、非常に面白い結果が出ています。通常花粉は屋外で飛散しますので、家の中でも憂鬱と答えた方が4割以上と多かったことには少し驚いています。
家の中での飛散はもちろん屋外より少ないのですが、家の中に持ち込んだり、窓から入り込んだりする可能性と、この時期は室内の空気も乾燥していますので、粘膜が花粉にさらされた後に乾燥によって症状が出現している可能性が挙げられます。
もう一つは小児での発症の多さになります。以前は花粉症は成人の病気と考えられていましたが、3歳から5歳での発症が最も多く、さらに症状も多岐にわたっています。
この時期のお子様が外に長く出ていることは少ないと思いますので、室内環境の整備も重要であると言えます。
大久保 公裕さん
日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部感覚器科学分野 教授
日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 部長