全国の男女834名を対象に、住まいの水害・地震災害リスクについて調査しました。
アンケート結果に関し、国際災害レスキューナースであり、一般社団法人育母塾代表理事として活躍されている辻直美さんよりコメントをいただきました。
※複数選択可
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監修者のコメント
大きな災害が起きたら、ライフラインが断絶するため暑さ寒さに対する備えがないと熱中症や低体温症になります。特にこれからの季節は、雨に濡れても体温が奪われて低体温になりかねません。そんな時に知っておいて欲しいのが、新聞紙での保温です。手首、足首、腰、首にくしゃくしゃにした新聞を巻くだけで温かくなります。さらに、アルミでできたレスキューシートをかぶればさらに体温保持ができます。濡れたらすぐに体を拭くためには手ぬぐいやタオルなどが必須。しかし私はペットシーツで体も髪も拭きます。その方が早く吸収するからです。
トイレの不安があるにもかかわらず、災害トイレの準備ができている方はあまりいません。これは在宅でも避難所でも必要なアイテムです。避難所のトイレも意外に使えなくなることが多いのです。仮設トイレの設置は時間がかかるため、それまでは持参した災害トイレで賄うことになります。購入しても触ったことも、使ったこともない方が多いので、一度は使ってみましょう。いきなり使うと失敗することが多い上に、洗い流す水もないので気をつけてください。
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監修者のコメント
灯りは懐中電灯一本では全く足りません。ブラックアウトすると本当に真っ暗でトイレに行くことすら不安を感じます。また懐中電灯では部屋は明るくならないのです。一人一灯、一部屋一灯必須です。ヘッドライトやネックライトを準備してください。
今回の調査では、水害や地震のリスクを身近に感じているが備えをしていない人が多いこと、また多くの人が現在のお住まいの耐震性能に不安を感じ、ほとんどの人が今後家を購入するとしたら、地震に対する強さを重視したいと考えていることが明らかになりました。
一般的な仕様の住宅において、床下・床上浸水すると考えられる箇所は複数存在します。当社はこれらを危険ポイントと定め、「浸水」「逆流」「水没」「浮力」の4つに分類。建物本体だけでなくサッシ等の開口部の水密性の向上、水の浸入・逆流を防ぐ特殊弁の採用などの対策を施しました(図中1~5)。また、外部の電気設備は、その本体や稼働に関わる部品を水没から免れる高さに設置することで、水害後も電気や給水・給湯などのライフラインを確保しています(図中6~9)。そして、浮力対策として、一定の水位に達した際に「床下注水ダクト」から水をあえて床下に入れ、その水を重りにして浮上を防ぐ「スタンダードタイプ」(図中10)、及び、浮力に逆らわずに安全に建物を水に浮かせ「係留装置」で元の位置に戻す「浮上タイプ」(図中11~13)の2つの仕様を開発しました。
※1:自社調べ
一条の太陽光パネルは、従来のものと比べ、同じ面積で約1.2倍というトップクラスの出力を実現。さらに、一般的な後載せタイプとは異なり、屋根全体に隙間なく敷きつめることで、業界最高水準の大容量搭載を実現しました。
家全体を強くするためには、より緻密な構造計算が必要となります。「2倍耐震」という、これまでにない強さを確保するため、高度な計算を一邸一邸行っています。また、数々の実大実験で得られたデータや情報をもとに、強度のある内壁と外壁をバランス良く配置することで、「2倍耐震」の強さを実現しました。
監修者のコメント
近年の被害状況が関心に大きく関与
今回のアンケート結果からは、全体的に災害についての意識の高まりが感じられます。今までは地震以外はあまり自分ごととして捉えることが少なかったかと思いますが、特に水害に対しての関心の高さは、近年の災害状況が大きく関与していると思われます。
みなさんが不安なのに備えが足りないものとして
①暑さ寒さ対策②災害トイレの準備③灯りは一人一灯、一部屋一灯
の3つが挙げられます。
(※辻さんからは2つの項目に関する具体的なアドバイスについても、以下の調査結果とともにコメントいただいております。詳細は各項目をご参照ください。)
辻 直美さん
国際災害レスキューナース/
一般社団法人育母塾代表理事
看護師歴31年、災害レスキューナースとして27年活躍し、被災地派遣は国内29件、海外2件。被災地での過酷な経験をもとに、“本当に使えた”防災の「自衛術」を多くの人に知ってほしいと、大学や小中学校で教えるだけでなく、一般向けの講座も行っている。