監修:一般社団法人日本こども成育協会
安心して子育てできる家にするためには、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。
子どもの認知発達の専門家の知見をもとに、子育てに大切な家づくりのポイントをご紹介します。
健やかな成長・発達のためには安全に過ごせる環境が大切です。実は子どもの事故は家の中で起こることが多いもの。そこで、特に気を付けたい乳幼児期の事故例から住まいの安全対策について見ていきましょう。
0歳児の事故を場所別に見ると、居室や寝室で多く発生しています。親が目を離した隙に起こることが多く、例えばベッドやベビーチェア、階段、テーブルからの転倒・転落、小さい物の誤飲、浴槽での水没などのリスクがあります。
※出典元:子どものからだ図鑑 監修 独立行政法人産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター 公益財団法人日本インダストリアルデザイナー協会 内閣府認定NPO キッズデザイン協議会
5歳児の事故例を場所別に見ると、0歳児と比べて幅広い場所で事故が起こっていることがわかります。
幼児期は活動範囲が広がり、動きも活発になるため、転んだり、高い場所によじ登って落ちたり、扉や引き出しに指をはさんだりといった事故が発生しやすくなります。こうした事故を防ぐため、家の中からできるだけ危険を取り除いてあげましょう。
※出典元:子どものからだ図鑑 監修 独立行政法人産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター 公益財団法人日本インダストリアルデザイナー協会 内閣府認定NPO キッズデザイン協議会
例えば、階段に転落防止用のガードを設置することや、
水回りの事故を防ぐため浴室の扉に施錠するといった対策も有効です。
また、タンスなどの収納家具は、子どもがよじ登ったり
地震の際に転倒する危険があるため、収納は備え付けにすると安心です。
子どもの成長・発達に大きな役割を果たす「遊び」。家の中では、子どもがのびのびと自由に遊ぶことができて、大人も遊びに関わりながら共にリラックスして過ごせる環境が理想です。
子どもの遊ぶ様子を見守り、変化や成長・発達を感じ取れる喜び。そんな時間の積み重ねが、親子の絆をさらに深めていきます。
また、学童期の子どもにとっても遊びは大事な仕事です。子どもの「なわばり」を守りつつ、子ども同士で遊ぶ様子を親が見守れる環境を整えましょう。
LDKとゆるやかにつながる続き間は、子どもの遊び場として大活躍。親が見守りやすく、子ども同士の会話をさりげなく聞くこともできます。子どもの友だちが遊びに来た際も、子ども部屋以外に遊び場があることで、部屋にこもってしまうことを防げます。
状況に応じてリビング空間と仕切ることも可能なので、来客があっても片付けを気にしなくて良いというメリットも。
キッチンからさりげなく見守れる続き間の例
「リビングに隣接する和室を子どもの遊び場、部屋干しスペース、家族の普段着の収納スペースとして活用しています。LDKと和室、洗面脱衣室がつながっているので、子どもを見守りながら家事ができます」(兵庫県I様)
「リビングの隣の部屋を洋室にしました。いずれはベッドを置いて寝室として使う予定ですが、今は子どもの遊び場や着替え、登園グッズなどの収納として使っています。この空間のおかげで、支度も片付けもすごくスムーズです!」
(大阪府F様)
家は、子どもの日々の「学び」をサポートする場でもあります。好奇心に任せて新しい学びを楽しむ時期から、意欲的に学習するようになるまで、子どもの成長・発達段階に応じた学習スペースがあると良いでしょう。
学びの場は勉強部屋だけとは限りません。子どもが親に「できた!」「見て!」と話しかけやすい場所にデスクがあれば、勉強にお絵かきにと、楽しく机に向かえます。また、学習に限らず衣食住すべてが学びにつながるため、正しい生活習慣を身に付け、社会的な自立を促せるような配慮のある住まいが理想です。
まずは、子どもが学習を楽しめる環境をつくることがポイントです。昨今注目されているリビング学習は、子どもの問いかけに対して親が答えやすいのが大きなメリット。ただし、リビング・ダイニングは食事や遊びを楽しむ場でもあるので、"見守り"が"見張り"になって子どもが苦痛を感じないように気を付けましょう。
「ダイニングスペースの脇にフリーカウンターを設けて椅子を置き、キッチンに近い場所でリビング学習ができるようにしたことで、夕食の準備をしながら子どもたちの宿題も見てあげられるようになりました」(岐阜県H様)
「カウンターキッチンを学習スペースとして活用しています。勉強する場所が決まっているので、自宅学習も身に付きました。料理しながら会話もしやすくて、勉強の途中でご飯になっても勉強道具を片付けなくていいので効率的です」
(長野県T様)
勉強机にも作業台にもなる「キッズカウンターキッチン」は、料理中でもコミュニケーションが取りやすく、勉強で分からないことがあっても、すぐに答えてあげられます。収納も十分に備えているので、学習道具も片付いて便利です。
親子で一緒に鏡を見ながら、今日の予定や気温に合わせて服を選ぶ朝。家族みんなの衣類が収納できる大容量のファミリークローゼットなら、スペースにゆとりがあるので、そんな「学び」の時間も得られます。さらに片付けの習慣を身につけたり、身だしなみを整えたり、TPOやファッションへの興味を喚起することにもつながります。
「兄弟それぞれにテーマカラーを決め、服のほかに本やおもちゃを入れたケースにも色付きシールを貼って子どもが判別しやすいように工夫しています。クローゼットの扉をあえてなくし、子どもも自由に出入りできるようにしました」
(京都府K様)
「手の届きやすい位置にあるロッカーの自在棚には幼稚園グッズなどを収納し、子どもたちが自分で支度できるようにしています」(岐阜県K様)
子どもの成長・発達には、子どもに話しかけたり親子で対話したりしやすい「応答性の高さ」が重要です。家の中の動線や間取りによってふれあう機会を増やし、コミュニケーションを深めていきましょう。
成長・発達とともに子どもが自分の部屋で過ごす時間も増えていきますが、自然と家族が顔を合わせたり会話したりできるような間取りであれば、ふれあいを重ねる中で子どもの些細な変化にも気づくことができます。
リビングに階段があれば、玄関から上階の子ども部屋に向かう際に必ずリビングを通るので、家族と顔を合わせる機会も増えます。また子どもが大きくなり、友だちと自分の部屋で過ごすようになっても、リビングで挨拶を交わすことで、さりげなく見守ることができます。
「自然と家族が顔を合わせるようにリビング階段を採用したので、自分の部屋へ行く時は必ずリビングを通って上がります」(岐阜県H様)
「みんなの図書館」として、リビングに家族共有の本棚を設けるのもアイデアの⼀つ。⾝近に本があることで学習への好奇⼼にもつながりますし、⼦どもが⼿に取っている本を観察すれば何に興味があるのかが分かるので、関連する話題や情報を提供するなどしてコミュニケーションの機会も増やせます。
「ホールにブックシェルフを備え付けて、家族で本を共有できるようにしました。親子で読書を楽しんでいます」(岐阜県H様)
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乳幼児期ほどベビーカーなどの荷物も多いため、玄関周りに大容量の収納があると便利です。また、玄関から水回りまでが近いと、手洗いなど帰宅後の動作がスムーズになり、子どもが生活習慣を身に付けやすくなります。
「息子たちが汗をかいて外から帰ってきても、玄関から入って上着を脱いで手を洗って、そのままお風呂へと一直線で行くことができます。今は衛生面も気になるので、この動線を利用できてとてもよかったです」(静岡県E様)
「リビングを通らず玄関から洗面所に行けるので、汚れて帰っても安心です。また、脱衣所に勝手口を設けたので、汚れがひどいと勝手口からお風呂場へ直行も。汚れたものを洗えるスロップシンクも使い勝手がいいです」(栃木県I様)
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通園・通学するようになると洗濯物の量が増えますが、室内干しのスペースがあればベランダまで行く必要がなく洗濯動線を短くできます。また、水回り(キッチン、洗面、浴室)をまとめると、料理・洗濯・掃除を並行して進められるので、効率的に行えます。
衣類の収納と水回りの配置をコンパクトにするほど「洗濯・干す・畳む・片付ける」の流れがスムーズになると考えて、家事動線を集中させました。(兵庫県K様)
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家族全員の衣類が収納できる大容量のファミリークローゼットがあると、子どもの成長とともに増えていく衣類もしっかり収納できます。収納を集約できるので片付けも楽になります。
「2階ホールにあるウォークインクローゼットに、家族全員分の服を集約させました。棚は投げ入れ収納にしていて、何があるか一目で分かるので『自分で選んで取り出しやすい』と子ども達にも好評です」 (山口県K様)
「テレビ裏の隠れた収納スペースに、おもちゃなど生活感の出るアイテムをまとめて仕舞っています。1ヵ所に収納が集結していて回遊もできるため、子ども達も片付けがしやすく、元の状態に戻しやすくなっています」(大阪府A様)
どんな子ども部屋がいいのかお悩みの方も多いのでは?
ここでは、よくある「子ども部屋の疑問」にお答えします。
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子ども部屋に最低限必要なのは「寝るスペース」。必ずしも学習机を置かなければいけないわけではありません。学習スペースをリビングなどに移すことで、家族とのコミュニケーションが増加する例もあります。一般的な広さは6帖程度ですが、8帖の部屋を続き間にして、お子さまが小さい頃は一つの部屋として使用し、大きくなったら切り分けるレイアウトも人気です。
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子ども部屋は自分のプライベートスペースとして、個性を出して良い場所です。子どもの趣味や個性を認め、尊重してあげることで、好きなものが詰まった自分の部屋に招き入れる社交性も身に付きます。親子で好きなものを見せ合うなどのコミュニケーションを大切にしてください。また、部屋に閉じこもってしまわないように入り口を2つ設ける、自然に開放できるように引き戸にするといったことも有効です。
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居室は南向きがいいと思われがちですが、周りの環境によっても光の入り方は変わってきます。ものごとの変化や自然の摂理に関心を抱く幼児期には時間や季節の変化を感じられることが大切なので、窓の方向だけでなく、窓の外にどんな景色が見えるか、外の風景から季節を感じられるかを考えてみるのもいいでしょう。
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子どもが本格的に自立心を持ち、プライバシー意識が芽生えてくるのは9~10歳ごろです。この年代で「自分の部屋が欲しい」と言われたら、その意思を尊重してチャレンジさせてあげてください。
子どもたちが、毎日をもっと健やかに、もっと安心して過ごせるような住まいでありたい。
一条は様々なテクノロジーで、子育て世代の暮らしを支えていきます。
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一条の家は、外気の影響を受けにくい「超気密・超断熱」の住まい。夏は日射や熱気を、冬は冷たい空気を遮るから、一年中ずっと快適な室温の中で、子どもたちも活発に動き回れます。さらに、小さなエネルギーで高い冷暖房効果が得られるので、省エネでおトク。また、高い気密性で排気ガスや花粉・粉塵、害虫など屋外から侵入する有害因子をシャットアウトするため、子どもの健康を守ることにも役立ちます。
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リビングはもちろん、玄関や廊下、トイレや浴室まで、家中どこでも暖かい一条の「全館床暖房」。やさしい暖かさで部屋全体をムラなく暖めるので、室内の上と下で温度差も少なく、床に近い位置で遊ぶ小さい子どもでも快適です。お風呂から出た後も脱衣所が寒くないので、体温調節機能が未熟な乳幼児でも安心です。また、火を使う暖房器具が不要なので、やけどの心配もありません。
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子どもたちの健やかな成長に必要なクリーンな空気環境。一条の高性能な全館換気システム「ロスガード90」が24時間365日、清潔で快適な空気をお届けします。換気のために外から空気を取り入れる際、「高性能フィルター」が花粉を99% ※カット。カビの胞子や黄砂などの有害な物質もほとんど侵入させないので、健康的な室内環境が続きます。
※PM2.5対応型フィルター使用の場合
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一条の高性能樹脂サッシは、ふたつの中空層で、高い遮音効果を実現しています。交通量の多い幹線道路の騒音(約70dB)が図書館レベルの静けさ(約40dB)になるほどの遮音性で、外の音に邪魔されないのでぐっすりお昼寝できます。また、外にも音が漏れにくいから、子どもたちが家の中で思いっきり元気に遊べます。
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一般的なガラスの7倍以上もの強度を持つ「強化ガラス」と、ハンマーなどによる打ち破り行為や台風による飛来物があっても容易には破れない「防犯合わせガラス」のダブルバリアで、ご家族を災害や泥棒から守る一条の高性能窓。万一破損しても破片が細粒状になって鋭い破片が生じないので、ケガのリスクも軽減します。窓が強いから、子どもたちだけでのお留守番でも心配が減ります。
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一条の大容量太陽光発電&蓄電池システムがあれば、災害による停電時にも、太陽光パネルで創った電気や蓄電池に充電した電気を最大5.5kVAまで供給できます。テレビや照明、冷蔵庫など家中の電気が使えて、もしもの時でも普段と変わらない生活※を送れるので、大人はもちろん子どもにとってもストレスがありません。
※季節、天気、使用状況により異なります。
一条工務店では「子どもを守る」「子育てをサポートする」「子どもがのびのび育つ」家づくりを目指して取り組みを続けており、キッズデザイン賞を多数受賞しています。
特定⾮営利活動法⼈キッズデザイン協議会が主催する「キッズデザイン賞」は、⼦どもの未来が持続的で明るいものであるように、デザインの視点から取り組んでいる素晴らしい製品やサービスなどを顕彰するものです。
認知発達支援と視聴覚教育メディアのコンテンツ開発が専門。幼児教育番組『ひらけ!ポンキッキ』(フジテレビ)の心理学スタッフ、お茶の水女子大学研究員、静岡大学情報学部
客員教授等を歴任。幼児教養番組『しまじろうのわお!』(テレ東系列)監修。『こどもちゃれんじ』(ベネッセ)の「考える力」プログラム監修。編著書に『6歳までの子育て大全』(アチーブメント出版)ほか、幼児向けに監修した本やデジタルコンテンツは多数。日本子ども学会常任理事。
BPO(放送倫理・番組向上機構)青少年委員会委員。
2009年より株式会社Patataを設立し、保育所の開設サポート事業や知育玩具の販売などを展開。2017年には一般社団法人 日本こども成育協会を設立し、理事長に就任。子ども達のためにより良いサポートができる環境づくりをめざして、専門知識を持った「こども成育インストラクター」資格認定コースの開発、運営を行っている。
子育て世帯が住宅を取得する際には、お得な公的支援を受けられる場合があります。以下にご紹介する国土交通省の「子育てエコホーム支援事業」と「住宅ローン減税」は、いずれも対象が省エネ住宅であることが条件です。標準装備で省エネ性能を備えた一条の家なら、どちらもご検討いただけます。
子育て世帯・若者夫婦世帯に最大100万円を補助!
子育て世帯・若者夫婦世帯の住宅購入の負担軽減と、2050年カーボンニュートラルの実現を目的に、省エネ性能の高い住宅の取得を補助する制度です。2023年4月1日時点で、18歳未満のお子様がいる子育て世帯または、夫婦いずれかが39歳以下の若者夫婦世帯が対象※となります。
期間は2025年7月31日の入居までですが、予算上限に達した場合は期限よりも早く終了する可能性があるので、早めの申請をおすすめします。
詳しくは国土交通省等の関係省庁のHP等をご確認ください。
https://kosodate-ecohome.mlit.go.jp/
※申請時点において2005年4月2日以降に出生した子を有する世帯または、申請時点で夫婦であり2023年4月1日時点でいずれかが39歳以下の世帯
入居から最大13年間にわたって減税!
住宅ローンを利用して住宅の新築・取得などを行った場合、最大13年間、年末の借入残高の0.7%を所得税・住民税の一部から控除される制度です。長期優良住宅になると対象となる借入限度額も高くなります。2025年12月31日までの入居が対象※1となります。
詳しくは国土交通省等の関係省庁のHP等をご確認ください。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/
jutakukentiku_house_tk2_000017.html
*子育て世帯・若者夫婦世帯の場合※4。今後の国会で関連税制法が成立することが前提です。
※1 2022年1月1日~2025年12月31日までの入居が条件
※2 2023年までに新築の建築確認を受けた場合、借入限度額2,000万円、控除期間10年間。2024年6月末までに竣工済の住宅については、省エネ基準に適合しない場合にも特例の適用がある場合があります。
※3 2024年12月31日までに建築確認を受けた場合は合計所得金額1,000万円以下の年分に限り、40㎡以上に緩和
※4 19歳未満の子を有する世帯または夫婦いずれかが40歳未満の世帯。
WEB予約でご来場&クイズに答えると最大6,000円分のQUOカードを進呈!
※QUOカードのプレゼントは、初回のご予約に限らせて頂きます。 ※一家族様につき1枚とさせて頂きます。 ※QUOカードは後日郵便にてお送りいたします。
展示場にご来場いただいた方に、すみっコぐらし一条オリジナルてのりぬいぐるみをプレゼント!
※展示場によって、取り扱いが無い場合がございます。お子さまお 一人につき1点のプレゼントとなります。
たくさん紹介しています。
実践的な子育てに役立つ家づくりのヒントをたくさん紹介しています。
「キッチンから見える位置に、3帖分の畳コーナーを設けました。ちょっとしたスペースですが、子どもと一緒に大人も横になれる広さです。料理をしながら子どもが遊んでいる様子や昼寝する姿を見守れます」(福井県K様)