誰もが暮らしやすい家って?

2時間で家の空気を総入れ換え!イマドキ「換気システム」と「床暖房」が、真冬でも心地よい暮らしを支えてくれる

  • 熱交換換気
  • 全館床暖房
  • 省エネ

「暮らしのくふう」をお届けする小学館のwebメディア『kufura』編集長サトウが、一条工務店を突撃取材するシリーズ連載。今回は、室内環境を快適に保つための「換気」と、寒〜い季節にありがたい「床暖房」がテーマ。

換気というと、まずは窓を開けること、そしてキッチンや浴室についている換気扇が思い浮かびますが、一条さんのいう「換気」はちょっと違うお話のよう。

窓から入ってくる空気って、キレイなんだっけ?

今回お話を伺ったのは、一条工務店の営業、大橋さん。サトウは、朝起きたらまず窓を開けて空気を入れ換える!を習慣にしているのですが、そんな私に驚きの第一声が。

「“家の換気=窓を開ける”というイメージを持ってる方はまだまだ多いのですが、今の時代、外の空気にはチリやホコリだけでなく、健康被害にもなりうる花粉や黄砂、PM2.5やカビの胞子など、いろいろな物質が含まれています。もちろん、蚊などの小さい虫が入る可能性も。そう考えると、必ずしも“窓を開ける”ことが、換気のベストな選択ではない、ということを、まず知っていただきたいです。

一条では“窓を開けなくてもいい換気の仕組み”の性能を追求し、すべての家に全館換気システムを標準装備しています」(以下「」内、大橋さん)

たしかに、春は花粉や黄砂、夏から秋は虫、冬は冷たい空気との闘い……。外の空気が必ずしもキレイでないことは納得です。ただ、そもそも一軒家の場合、窓を開けなくても外との空気の入れ換えって、できているものなのでしょうか?

「はい。現在の法律(2003年の改正建築基準法)では、すべての建物に換気設備の設置が義務付けられているんです。

一条の家は、断熱性・気密性に徹底的にこだわってつくっています。それを最大限にいかし、快適・健康に過ごしていただくために、自然換気ではなく、高性能で計画的な換気システムを開発しました。

一条の換気システム“ロスガード90”は、およそ2時間で家の中の空気をすべて、フィルターを通したキレイな空気に入れ換えます。この換気システムは、“熱交換型”というもので、キレイな空気との入れ換えはもちろん、室内の快適な温度も保ってくれる、という優秀な仕組みなんです」

>>断熱性・気密性の高い家のメリットはこちら!

ほ〜!窓を開けないかぎり、家の空気はこもったままだと思っていました。でも、窓を閉めたままでも、外から取り入れた空気が、家の中を循環してくれる仕組みになっているんですね。そんな空気の通り道が仕込まれていたなんて!

でも、「快適な温度を保ってくれる」というのは、どういう仕組みになっているんですか?

「外の空気と室内の空気には、温度差がありますよね。たとえば冬の冷気をそのまま部屋に入れたら、せっかく暖房で暖めた部屋が冷えてしまいます。でも、一条の“熱交換換気”だと、冷たい外気を“室温に近い状態まで暖めてから”室内に入れるので、部屋が冷えることがありません。なので室温を保つための余計な電気代がかからないですし、省エネにも直結します。夏はその逆で、熱い外気を冷房で涼しくしている室温に近づけてから室内に送ります。

また、この“ロスガード90”で使用するフィルターは、専用に開発された高性能なもので、花粉や黄砂、カビの胞子を99%、PM2.5を95%除去してくれる(※1)という優れものなんですよ」

なんと!そこまでキレイになった空気が家中を循環していると思うと、窓を開けなくては、という気持ちはすっかり薄れました。これなら空気清浄機いらず、ですね!空気のキレイさが気になる“子育て中の家庭”にとっても、このシステムが標準装備というのは、ありがたい。

「さらに、“ロスガード90うるケア”というシステムなら、空気の入れ換えに加えて“加湿”もしてくれます。細かいミスト状にした水分を、換気による空気の流れを利用して家中に行きわたらせる、という仕組み。これで家の中の湿度を24時間快適に保ってくれるので、冬の乾燥とも無縁です(※2)」

換気だけでなく加湿まで!これなら加湿器もいらなそう。私も含め、空気清浄機や加湿器など、家に空調家電が溢れてる人も多いと思うのですが、もしかしてそれらの家電が全部いらない、ってことなのでは?でも一日中換気と加湿のシステムを動かしていたら、電気代やメンテナンス代がすごいことにならないか心配……。

この“ロスガード90うるケア”を採用している家では、基本的に空気清浄機や加湿器は必要ありません。さらに加湿のための給水や洗浄も自動でやってくれますし(※3・※4)、フィルターのお掃除も不要。必要なのは、定期的なフィルター交換くらいなんです。

また、加湿にかかる電気代は、条件にもよりますが毎月約300円ほど(※5)。給気用フィルターも4枚入りで4,730円、1枚あたりで1,183円(2024年11月時点)なので、一般的な空調家電をいくつも用意するよりは、ずっと経済的といえるんじゃないでしょうか」

さすが、一条さん!お手入れの手間がいらないの、最高です!そして気になる電気代も、無理じゃない範囲で、かなり嬉しい。

「“うるケア”で、家中を加湿コントロールできるだけでなく、寒い季節には全館床暖房もあるので、一条の家で冬を過ごすのは本当に快適ですよ」

えっ、なになに?全館床暖房!確かに家の中に入ると、玄関からほわっとあったかいなとは感じていたんですが……。

※1:PM2.5対応型フィルターの場合。
※2:加湿の効果は、使用状況や個人差により異なります。
※3:水質によっては定期メンテナンスをしていただく必要があります。
※4:ロスガード90うるケアへの給水には、井戸水はご使用になれません。
※5:加湿にかかる電気代。条件によって異なります。

冬の味方!お風呂やトイレも寒くない全館床暖房

一条の家は、玄関にはじまって、リビング、キッチン、トイレ、廊下、洗面所、浴室まです・べ・て、床暖房が入っています。床暖房は、“ふく射熱(遠赤外線)式”と呼ばれる暖め方で、エアコンのように風を対流させるのとは違い、じんわりと足元から体の芯までぽかぽかになるので、寒さを感じにくいんです。

床から部屋全体を暖かくするので、上下の温度差が少ないのもポイントです。床に座っていても立っていてもムラなく暖かさを感じることができると思います」

そう聞くと、つい床に座り込んだり、窓際や洗面所など寒さを感じやすいところに行ってみたい!とモデルハウス内をウロウロ。ホントだ、どこに行っても寒くないどころか、あったか!じんわりと伝わる暖かさって、気持ちいいんですね!

「この全館床暖房は、家のすみずみまで張り巡らされた配管に温水を流す、という仕組みです。床の表面温度は25~28℃と体温より低いので、お子さまが床の上で寝てしまっても、低温やけどの心配がありません。また寒くなりがちな、トイレや洗面所・脱衣所も、常に一定の暖かさに保たれているので、部屋間の温度差による体への負担が少なくなり、ヒートショックの心配も減ります

エアコンによる「乾燥」もなく、火を使うストーブの危険もない!それだけでも嬉しいのに、真冬の朝のキッチンや、お風呂上がりの脱衣場などでも、寒さを我慢することがまったくないとは、なんて世の中のパパママにやさしいんでしょう!

……と、そこまで聞くと気になるのが、やっぱりお金の話。床暖房にかかる光熱費ってエアコンと比べてどうなのでしょう。床暖房って、冬の間ずっとつけっぱなしなものなんですか?

「たしかに“全館床暖房を24時間つけっぱなし”と思うと、電気代が気になりますよね。ただ、一条の家は断熱性も気密性も高い、まるで“魔法瓶のような”つくりになっています。一度暖めた空気が家の外に逃げない構造で、小さなエネルギーで効率よく暖めることが可能なため、ランニングコストは低く抑えられます。

実際に一条の家に住んでいらっしゃるお客様のお話を伺うと、多くの方は寒さを感じる季節は床暖房をつけっぱなしで過ごされていますが、コストはエアコン暖房と比較すると、ぐっと抑えられている、という声が多いですよ」

なるほど!単純に床暖房だけではなく、高断熱・高気密な構造と高性能な換気システムがしっかりタッグを組むことで、この「心地よい暖かさがずーっと続く」家が完成するってことなんですね。さらに、お財布にも優しいとは!

真冬は、電気代節約のために家の中でダウンを着込んだり、靴下を重ねばきしたりが当たり前、と思ってきましたが、一条の家ならそんなものはすべて不要なのか……。「一年を通して心地よく毎日を過ごせる」ことのありがたさを、一条の家にまたひとつ教えてもらったサトウなのでした。

イラスト/朝倉千夏

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