「家の価格=建物“だけ”の金額」ではない!20年以上先に「結局お得だった」と納得できる家選び
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「暮らしのくふう」をお届けする小学館のwebメディア『kufura』編集長サトウが、一条工務店を突撃取材するシリーズ連載。今回はやっぱり気になる「お金」の話です。
一条工務店で店長を務める榊原詳樹さんにお話を伺ってみると、「家の価格=建物“だけ”の金額」と考えるのは、ちょっと違うんです、とのこと。その家に10年・20年住む中で「ずっと払い続けることになるお金=ライフタイムコスト」までトータルで考えて、その家の価格を判断することが大切なのだそう。
見た目の金額だけで判断すると、将来、結果的に大きな損をすることに……!?
家は「買ったら終わり」じゃない!暮らしにかかるコストを考えると…
家を買いたい、と思った時に真っ先に気になるもののひとつは、やっぱり「お金」!超現実的ですが、ココと向き合うことは避けられませんよね。
家は、人生最高額の買い物!と考えると、購入時のコストはなるべく抑えたいのが正直なところですが……。
「家を買う際には、建物の金額だけでなく、長く暮らしていく中で“ずっと払い続けることになるお金”のことも考えていきましょう、というのが一条工務店の提案なんです」(以下「」内、榊原さん)
たしかに!実際に何十年と暮らしていけば、新築の家も古くなっていくし、家のメンテナンスにも定期的にお金がかかりますよね。
また、今自分が住んでいる家で考えてみても、エアコン、加湿器、空気清浄機、はたまた除湿機と、快適に暮らすための空調家電の購入費や、それにかかる光熱費など、実はけっこうなお金がかかっているのが現実(冷静に考えると、いくらかかってるの!? とちょっと怖い)。
「そうなんです!家を買ってからも、快適に暮らすためには実は色々とお金がかかります。でも一条工務店の家の価格には、住んでから“すぐに、ずーっと快適に暮らせる設備”のお金が、すでに含まれているんです」
え!? “すぐに、ずーっと快適に暮らせる設備”って、具体的にはどういうこと?
住み始めた日から「ずーっと快適」が続く家
「まず、一条工務店の家は、家全体の空気が“常に快適な温度・湿度”になるよう、調整されています。『全館床暖房』で冬は家中暖かいのはもちろん、『全館空調』で湿度もコントロールすることで、たとえば猛暑でも必要以上に室温を下げることなく快適に過ごせるんですよ。
そして快適な温度・湿度の空気を作るだけではなく、それを“逃さない=断熱性・気密性”もとても大切で。
窓には断熱性抜群の3層ガラスの樹脂サッシを取り入れたり、断熱材も一般的な物の約2倍(※)の断熱性を持つ素材で壁、天井、床全体を覆ったりと、家全体がまるで“魔法瓶”のような、断熱性・気密性の高い空間を造るための、様々な工夫をしています」
ほー!そこまで徹底してるなんてすごい。魔法瓶のような家、って、具体的には今の私たちの家とどんな違いがでてくるのかしら???
「一条工務店で建てた家に住むAさん一家と、一般のご家庭Bさん一家を比べてみると、こんな風に違いがイメージできますよ」
※一般的なグラスウールとの比較
「たとえば冬の朝。暖房を同じ温度に設定しても、窓や壁からどんどん熱が逃げてしまう家だと暖房はなかなか効かないし、部屋の中でも場所によって温度差ができてしまいます。窓際はすごく寒い……みたいなことですね。
でも、魔法瓶のように断熱性・気密性が高い一条工務店の家だと、壁や窓から熱が外に逃げづらいから、家のどこにいても同じように暖かい、というわけ。そして、床暖房や全館空調があるので、自分で暖房家電を買う必要もないんです」
なんと!……ということは、一条工務店の家なら、季節によって加湿器や除湿器を出し入れしたり、エアコンの温度を細かく調節したりはまったく必要なし、ということなんですね。空調家電にかかるお金はもちろん、家電のお手入れが減るという意味でも、これは嬉しい。
でも、それだけの設備を完備してるとなると、電気代がすごくかかりそうですが……。
「そこは心配いりません。屋根の上に設置した大容量の太陽光パネルを使って創る電力を使うことで、さらに省エネを実現しているんです」
余分な暖房家電が家にたくさんあって収納に困る、なんてこともなく1年中快適、しかも省エネ……ひとことで言えば最高!じゃないですか!
「はい。さらに、長く住むとメンテナンスが必要になるのが屋根や外壁。一条工務店の家は、最小限の費用で済むように造っています。先ほど例にあげた、Aさん一家と、Bさん一家、20年を経たそれぞれの家の状態を比べてみると、その違いがわかりやすいと思います」
「一条工務店の家は、たとえば外壁には、“ハイドロテクトタイル”という特殊な加工をしたタイルを使うことで、20年以上経っても外壁が汚れたり、劣化したりしない、という頑丈さです。
家を買う時点では、費用を抑えたいから外壁にわざわざタイルを貼らなくても……とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。でも、自宅の外壁が年々劣化したり汚れていく様子を見続けるのは、やはりあまり嬉しくないものですし、劣化してヒビ割れた部分から水などが壁の中に入り、家本体が傷む原因のひとつにも。だからといって外壁のメンテナンスは手間もお金もかかります。
であれば、最初から“汚れにくい・傷みにくい”対策をしておきましょうよ!というのが私たちの提案です。
屋根についても同じで、一般的には経年で傷むのでメンテナンスをするという考え方が多いですが、一条工務店の場合、太陽光パネルが屋根がわりになります。建ててから20年で見ても、メンテナンスは、太陽光で発生した電力を家庭用の電力に交換するパワーコンディショナーの交換だけなんですよ。対して、一般住宅の外壁では足場費用、部分的なシーリング補修、外壁再塗装のメンテナンスが必要で、屋根の場合は足場費用、屋根再塗装、養生費といったものがメンテナンス費用として必要になります」
ほー、納得です!ぜひタイル、貼りたいです(笑)。
家が傷まない……ということでいうと、先ほどの説明にもあったように一条工務店の家は、いつも一定の温度と湿度を保っていますよね。その環境って、建物そのものの経年劣化も防ぎやすくなるんだそう。
たしかに冬に結露を繰り返す窓サッシ周りとか、梅雨時期の湿気が多くペタペタする壁紙とか、長く住んでいるうちに傷みに直結しそうです。
「家の価格」の本当の意味がわかってきた!
たとえば、自分が40歳で二人の子どもが5歳と3歳の歳の時に家を買うとしましょう。
一般的に、一戸建てでは10年に一度、外壁のメンテナンスに約100万円ほどかかる、と言われます。子どもが15歳と13歳、学費や子育ての色々に出費がかさむ時期にこの金額はイタイ。でも、一条の家なら、先ほど説明したように外壁メンテナンスは必要ありません。
20年後の経年劣化の外壁メンテナンスでも、一般住宅ではさらに100万円ほど必要に。これも一条の家なら基本的には不要です。
また20年後には、子どもが独立し、家の住み替えや売却なども視野に入ってくるかもしれません。その場合、家本体の「傷み具合」が売却価格の査定に直結しますよね。……と考えると「傷みにくい」一条工務店の家は、同じ年数を経た一般の家より嬉しい査定をいただける気がしませんか?
ワタクシ編集長・サトウ、今回の取材で色々話をきいて初めて「家の価格」の本当の意味がわかってきました!
日々のランニングコスト、先々にかかってくる大きなお金のこと、資産としての家の価値、なにより毎日を「快適な温度・湿度で」「我慢せず」暮らせる環境……。
一条工務店の家の価格は、買うときにはちょっと「高い」と感じるかもだけど、長く住めば住むほど、その価格の意味と価値がわかるのだろうなあ、と。
家を買うときには「見えている価格」だけに惑わされず、長い目でみて家族にとって有意義なお金の使い方になるよう、しっかり選ぶ眼をもちたいものだ、と改めて実感したのでした。
イラスト/朝倉千夏