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10-25 健康と住まい

辛い冬を乗り切る! カンタン冷え対策②

2025.01.15

冷えはまず自覚することから。温活で冬を快適にすごす方法《後編》

寒い冬を快適に過ごすための「温活術」について、「冷えとり専門医」である川嶋先生に、お話を伺っている今回の特集。前編では、体の「冷え度」のチェック方法や、寒さからくる体調不良の原因など、温活の基礎知識をご紹介しました。後編では温活術の具体的な方法について解説します。できることから実践し、冬を快適に、健康的に過ごしましょう!

寒い冬を快適に過ごすための「温活術」について、「冷えとり専門医」である川嶋先生に、お話を伺っている今回の特集。前編では、体の「冷え度」のチェック方法や、寒さからくる体調不良の原因など、温活の基礎知識をご紹介しました。後編では温活術の具体的な方法について解説します。できることから実践し、冬を快適に、健康的に過ごしましょう!

朝、昼、夜・・・思い立ったら、温活しましょう 朝、昼、夜・・・思い立ったら、温活しましょう

一日の中に少しずつ「温活」を取り入れてみませんか。

Morning 早朝de温活

朝、目覚めたら、朝日を体一杯に浴びましょう。交感神経がほどよく刺激され、活動意欲が高まり、血液の流れもよくなって、体温アップにつながります。早朝なら紫外線も少ないので、自然の恵みで健康的な温活をめざしましょう。

Sunrise

Morning 服装de温活

締め付け感の少ない厚手の靴下や五本指ソックスは血行促進に効果的。わきが緩やかなダウンベストも軽くて暖かく室内で着ていても快適です。同様にフリース素材も軽量で保温性が高く、膝掛けなどに使うのもオススメです。

Warm

Daytime 職場de温活

オフィスでパソコンとにらめっこを続ける目は、想像以上に疲れています。目の酷使は、眼精疲労や視力の低下はもちろんのこと、頭痛や肩こり、さらには体の冷えなどの不調にもつながってきます。まずは、目を休める時間をつくり、ホットアイマスクなどで目とその周囲を温め、血行をよくしてあげましょう。

Relay あ〜目が気持ちいいーRelay あ〜目が気持ちいいー

Daytime 姿勢de温活

デスクワークなどでずっと同じ姿勢でいると首、肩、腰など一定の箇所に負担がかかり、血流が悪くなって冷えの原因になります。1時間に1度くらいはイスから立ち上がり、伸びをしたり、首を回したりして体を緩めてあげましょう。

Stand up!

Night 姿勢de温活

リビングからトイレ、浴室など、自宅でとくに気を付けたいのは、部屋間の温度差。理想は23~25℃で、できるだけ一定に保ちたいものです。入浴時には脱衣所をヒーターで温めておくなど、ひと工夫を。温度差を小さくすることで、冬場に注意したいヒートショックの予防にもなります。

Switch on さ、ヒーターで温度差解消〜♪

Night 食事de温活

温性食材をふんだんに使った鍋ものは、寒い季節はもちろん一年中でも食べたいメニュー。おすすめは、キムチ鍋。主役のキムチだけみても、熱を加えた白菜をはじめ、にんにく、ニラ、唐辛子など体を温める食材がたっぷり。また、キムチの辛み成分であるカプサイシンは、代謝を上げて脂肪を分解してくれるので、ダイエット効果も期待できます。

yummyyummy
極意 心地いい それが温活の 無理しない

体と心が喜ぶことそれが、そのまま温活に体と心が喜ぶことそれが、そのまま温活に

たとえば、首の後ろを蒸しタオルで温める。これってホントに気持ちイイ。
温活をひと言でいうなら、この体や心が“喜ぶ”行為を実行すること。だから、快適な温度の部屋で、好きな音楽を聞いて、温かい飲み物を飲んで…と、実はこれも立派な温活です。
ここでは日常でできる、ちょっとした3つの温活術をご紹介しますが、大事なのは決して無理をせず、徐々に程度を上げていくこと。そして、もっと大切なのは、それが生活の一部になるように、ずっと続けていくことです。

温活術その1 筋肉増量で温活効果も上昇

冷えない体づくりのカギは筋肉にあり。筋肉を動かして緊張と弛緩を繰り返すことで、全身の血のめぐりがよくなり、体が温まります。また、筋肉には毛細血管が無数に走っているので、筋肉量を増やせば血流も増え、さらに冷えにくい体になれるというわけ。もし、目の前にエレベーターがあっても、あえて階段を上ってみる。その小さな心がけの積み重ねが、冷えの解消につながります。

オフィスでも1〜2階くらいなら階段で!
押す&引くで、血流UP! 押す&引くで、血流UP!
ググッと押す!ググッと押す!
両手押し

胸の前で左右の手のひらを合わせ、力を込めて押し合います。その後、フッと力を緩めます。1日10回を目安に続けることで胸筋が鍛えられ血流もアップしていきます。

グイッと引く!グイッと引く!
両手引き

親指を除いた左右の手の指を第二関節のあたりで組み、力を込めて引き合います。その後、フッと力を緩めます。こちらも「両手押し」と同様の効果が期待できます。

温活術その2 バランスボールで体幹の強化

「弾む」「支える」「転がる」の3種類の運動を基本とし、体幹を鍛えられるバランスボール。姿勢を維持することで、腹筋、背筋など全身の筋肉に負荷をかけるので、自然と体温が上昇し血行の改善にも役立ちます。

体がヨロコブから、続けられる…体がヨロコブから、続けられる…

温活術その3 体を整える温活呼吸

呼吸は自律神経と深い関わりがあります。大きく吸った息を、吸ったときの2倍の時間をかけて吐くことで、副交感神経が優位になって、全身がリラックスできます。同時に血流もよくなり体が温まってきます。1日に10回程度を目安に行うとよいでしょう。

5秒吸って 10秒吐く5秒吸って 10秒吐く

毎日の生活の中で簡単にできる「温活術」、いかがでしたか?「温活」は、寒さ対策だけでなく健康にも有効です。気づいたら、ちょっと温活。気軽に続けて、ホットでヘルシーな冬を過ごしましょう。

※本記事は「iikoto」2020年12月号を再編集したものです。掲載情報は発行当時のものになります。

監修 神奈川歯科大学大学院統合医療教育センター
センター長/特任教授
統合医療SDMクリニック 院長
川嶋 朗さん

北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入局。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院、東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長などを経て現職。漢方をはじめとするさまざまな伝統医療を取り入れ、西洋医学と合わせた「統合医療」で知られる。『冷えとりの専門医が教える病気を防ぐカラダの温め方』(日東書院本社)ほか著書多数。

川嶋朗さん
iikoto

『iikoto』は、豊かに、健やかに、楽しく暮らすためのヒントが詰まった、一条のライフスタイルマガジンです。無料でプレゼントいたしますので、バックナンバーページからぜひご請求ください。

※本記事は『iikoto』(2020年12月号)の特集をもとに編集しています。

iikoto

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