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11-37 憧れのライフスタイル

毎日の家事を賢く 時短でこなすコツ②

2025.04.15

賢くこなす時短家事!料理や洗濯がラクになる法則《後編》

家事に費やす時間を少しでも減らして暮らしにゆとりを持つために、知的家事プロデューサーの本間朝子さんに時短家事を叶えるポイントや法則を伺った今回の特集。後編では、前編でご紹介した自分なりのルール作りを行うための3つの法則、「環境整備」「小ワザ」「予防」の分類に沿って、家事の内容別に具体的な実践方法をご紹介します。自分に合った時短家事テクニックで、楽しみながら快適に家事をこなしましょう。

好きな家事からやってみよう! Let's Try 時短家事! 好きな家事からやってみよう! Let's Try 時短家事!

ここからは、3つの法則を使ったテクニックを家事別にご紹介。まずは、自分の好きな家事からトライしてみましょう!家事を見直すモチベーションを保ちやすいうえに、コツも掴みやすいので、他の家事にも応用しやすくなります。

好きな家事からやってみよう! Let's Try 時短家事! 好きな家事からやってみよう! Let's Try 時短家事!

環境整備1「洗う」「干す」「しまう」の距離を近づける 環境整備1「洗う」「干す」「しまう」の距離を近づける

  • 移動距離が短くなることで、全体的な時短に。とくに洗濯機の近くに干す場所があるのがベスト。部屋干しスペースがない場合は、つっぱり棒やポールで干す場所をつくると良いでしょう。

  • 環境整備2 洗濯機の横のわずかな隙間も活用する 環境整備2 洗濯機の横のわずかな隙間も活用する

    隙間のできがちな洗濯機の横を有効活用。例えば、洗濯ネットを収納できるカゴを設置すれば、衣類をすぐ洗濯機に入れることができるので、作業がぐんとラクになります。

  • 環境整備3 タオルの量を減らして、収納スペースを増やす 環境整備3 タオルの量を減らして、収納スペースを増やす

    洗面所の収納に必要以上のタオルが入っていませんか?タオルの量を見直すと、洗面所に新たな
    「しまう」スペースが生まれます。そこに肌着やパジャマを収納すれば、入浴時に着替えを準備する手間が省けます。

オススメは、次の洗濯までに必要な枚数のタオルを用意して、その他のタオルは別の場所に移動するという方法。1ヶ月、洗濯をしながら途中で不足することなくやりくりができれば、それが最適な量となります。足りない場合は、少しずつ増やして調整しましょう。

小ワザ1 濡れたTシャツ類は、畳んでから干せばアイロン要らず! 小ワザ1 濡れたTシャツ類は、畳んでから干せばアイロン要らず!

  • 洗濯した衣類を干す際、Tシャツ類は干す前に一度畳んで、2、3分ほど置いておきましょう。すると、シワが伸びて後々のアイロンがけが不要に!シワを伸ばした後は、また広げて干しておけばOK。少しの手間が、全体的な時短につながります。

小ワザ2 洗濯物を取り込みながら畳んで、動線を区切らない 小ワザ2 洗濯物を取り込みながら畳んで、動線を区切らない

  • 洗濯物を1枚ずつ「取り込みながら畳んで、仕分ける」を繰り返せば、あとはしまうだけ。動線を区切らず一度にやってしまうことで、「次は畳むぞ!」と意気込む必要もなく、取り込みから収納までスムーズに行えます。

予防「洗濯未満コーナー」をつくって、余分な洗濯物を減らす! 予防「洗濯未満コーナー」をつくって、余分な洗濯物を減らす!

  • 少しの時間しか着ていない服は「洗わない」という選択をするだけで、そもそもの洗濯量を減らせます。「洗濯した服」と「着た服」が混ざらないよう、クローゼット内にスペースを設けたり、専用のカゴを設置したりして「洗濯未満コーナー」をつくりましょう。

家事別テクニック 料理 献立を考えてから、調理して、食器を洗って、食材の保存までと工程の多い料理。家族全員が使いやすくすることで、負担をグッと減らせます。 家事別テクニック 料理 献立を考えてから、調理して、食器を洗って、食材の保存までと工程の多い料理。家族全員が使いやすくすることで、負担をグッと減らせます。

  • 環境整備1 よく使うモノは、手の届く範囲に配置 環境整備1 よく使うモノは、手の届く範囲に配置

    まるで飛行機のコックピットのように、最小限の動きでさまざまな作業ができるキッチンにすると料理の時短につながります。調味料や調理器具などのよく使うモノを調理台から手の届く範囲に収納して、ムダな動きを減らしましょう。

  • 環境整備2 「Iライン収納」で、家族みんなが使いやすく 環境整備2 「Iライン収納」で、家族みんなが使いやすく

    「Iライン収納」とは、火を使うコンロの下にフライパン、水を使うシンクの下にボウルや洗剤のストックなど、縦一列に収納する方法。移動距離が短くなることで、効率がアップするだけでなく、家族全員が探しやすくなります。

  • 小ワザ1 「泡水洗い」で、泡切れのストレスなし! 小ワザ1 「泡水洗い」で、泡切れのストレスなし!

    食器洗い中、泡が切れるたびに洗剤を継ぎ足すのは面倒ですよね。そこでオススメなのが「泡水洗い」。ボウルに洗剤をワンプッシュし、コップ1杯分の水を入れてつくった泡水にスポンジをつけて洗うという方法です。これなら少量の洗剤でも泡切れせず食器が洗えます。

  • 小ワザ2 つくったことのある料理を一覧表にして献立に活用 小ワザ2 つくったことのある料理を一覧表にして献立に活用

    これまでにつくったことのある料理を鶏肉、豚肉、牛肉、魚、卵などに分けて一覧表にしてみましょう。意外と多いことに驚くはずです。毎日考えるのが面倒な献立も、一覧表があれば、考える労力を減らせます。

予防1 冷蔵庫に「使いかけコーナー」を設ける 予防1 冷蔵庫に「使いかけコーナー」を設ける

  • 使いかけの野菜が迷子になり、腐らせてしまった経験はありませんか?トレイなどを使用して「使いかけコーナー」を設けて見える化すると、他の野菜と紛れることを防ぎ、使い忘れもなくなります。

予防2 「朝食セット」で、朝の準備をすばやく! 予防2 「朝食セット」で、朝の準備をすばやく!

  • 朝食で使うおかずや調味料をまとめて置いておけば、忙しい朝もサッと準備が可能に!例えば、のりや納豆などの入った和食セットと、バナナやコーンフレークなどの入った洋食セットの2つを置いておけば、好きなほうを家族が自分で準備できるので手間も省けます。

COLUMN ストック管理は、ラインやシールで目安を COLUMN ストック管理は、ラインやシールで目安を

  • 毎日の料理で使うからこそ、切らしてしまうと困るのが調味料。かといって買い溜めしすぎるとスペースを取ってしまいます。解決策
    として、ボトルの1/3くらいにラインを引きましょう。ラインまで使ったら新しいモノを買ってくるようにすれば、余分に買ってしまうことも切らしてしまうことも防げます。

  • 線より減ったら買い足そう! 線より減ったら買い足そう!

家事別テクニック 掃除 掃除を時短するうえで大切なのは「溜め込まない」こと。早めに掃除することで大抵の汚れは手軽に落とせるので、習慣化できるコツをご紹介します。 家事別テクニック 掃除 掃除を時短するうえで大切なのは「溜め込まない」こと。早めに掃除することで大抵の汚れは手軽に落とせるので、習慣化できるコツをご紹介します。

環境整備1 掃除用具は、目に入る場所に 環境整備1 掃除用具は、目に入る場所に

  • 汚れを見つけても掃除用具が見当たらないと見て見ぬふりをしがち…。ソファの近くやテレビの横にフロアモップを置くなど、目に入りやすい場所に掃除用具を置いておくと、気づいたときに掃除がしやすくなります。

環境整備2 キャスター付きの台に置けば、床掃除が簡単に 環境整備2 キャスター付きの台に置けば、床掃除が簡単に

  • 床に置いてある家電や観葉植物を、掃除のたびに移動させて元に戻すのは大変です。キャスター付きの台に置いておけば、片手で移動できてすぐに戻せるので掃除もラクラク!扇風機などの季節家電なら、載せたまましまうこともできます。

  • 小ワザ1 油汚れやカビの対策は、温度と時間を活用する 小ワザ1 油汚れやカビの対策は、温度と時間を活用する

    なかなか落ちない五徳の油汚れや生えてしまうと手強いお風呂カビ。実は、どちらも50℃のお湯が効果的!五徳の油汚れはお湯に漬け込むことで落としやすくなり、お風呂のカビは気になるところに50℃のシャワーを90秒かければ対策できます。

  • 小ワザ2 “ついで掃除”を習慣化して、いつもきれいに 小ワザ2 “ついで掃除”を習慣化して、いつもきれいに

    帰宅時に石けんで手を洗ったら、泡のついた手で洗面台をなでれば“ついでに”キレイにできます。ほかにも、キッチンで使ったふきんを洗濯機に入れる前に、電子レンジを軽く拭くなど、“ついで掃除”を習慣化するとキレイをキープしやすくなります。

  • 予防1 コード類は浮かせて、ホコリを溜めない 予防1 コード類は浮かせて、ホコリを溜めない

    床についたコードやケーブルの周りにホコリがいっぱい…。それを防ぐために、電源タップもコード類も家具に取り付けたり這わせたりして浮かせましょう。

    ※発火の恐れがあるため、コード類は束ねて使用しないでください。

  • 予防2 ラップを巻いて、汚れをつきにくくする 予防2 ラップを巻いて、汚れをつきにくくする

    洗濯機の排水ホースや冷蔵庫の天面など、ホコリや汚れの溜まりやすいところに、ラップを巻いたり、かけたりするだけで掃除がとってもラクに!ラップを取り替えるのは、年に1回でOK!

    ※天面から放熱するタイプの冷蔵庫は除きます。

家事別テクニック 片付け 散らかってからでは片付けは、とっても面倒。そもそも散らからないようにすることが大切です。使ったモノがラクにしまえるよう、流れを整えましょう。 家事別テクニック 片付け 散らかってからでは片付けは、とっても面倒。そもそも散らからないようにすることが大切です。使ったモノがラクにしまえるよう、流れを整えましょう。

環境整備1 帰宅後のルートを決めて、“魔の5分間”に対策を 環境整備1 帰宅後のルートを決めて、“魔の5分間”に対策を

  • 帰宅後の5分間は、かばんや郵便物などを“とりあえず”置いてしまうことが多く、部屋が散らかりやすい時間。玄関からのルートを決めておき、それに沿ってモノをしまうことを習慣化しましょう。

環境整備2 テーブルに「トレイ」を置けば、いつでも10秒片付け! 環境整備2 テーブルに「トレイ」を置けば、いつでも10秒片付け!

  • ダイニングテーブルは食事以外で使う場面も多く、文房具や読みかけの雑誌などで散らかりがち。これらを片付けるのに便利なのが「トレイ」なんです。テーブルの上にあるものを入れて、サッとしまえるので、突然の来客や食事の用意にすぐ対応できます。

  • 小ワザ 薬の箱は、フタをカットして出し入れしやすく 小ワザ 薬の箱は、フタをカットして出し入れしやすく

    薬が出しっぱなしになりやすい原因のひとつは、「箱からの出し入れが面倒だから」。絆創膏や錠剤など、薬の入っている箱のフタをカットしておけば、開閉の面倒がなくなり、しまいやすさアップ!

  • 予防 「ただいまコーナー」に一括管理 予防 「ただいまコーナー」に一括管理

    カギや定期券などのお出かけセットは、玄関に定位置をつくると◎。「ただいまコーナー」を玄関に設けてまとめて収納することで、散らかったり迷子になったりすることを防げます。

ご紹介した3つの法則を活用して、好きな家事から時短に取り組むことで、暮らしにゆとりを加えてみませんか。

※本記事は「iikoto」2024年3月号を再編集したものです。掲載情報は発行当時のものになります。

SUPERVISOR 
知的家事プロデューサー
本間 朝子さん

自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの方の悩みを解決している。オンライン上で仲間と交流を深めながら、楽しく家事をするコミュニティ「家事トモ☆サロン」を運営するほか、テレビや雑誌・新聞でも活躍中。

本間朝子さん
iikoto

『iikoto』は、豊かに、健やかに、楽しく暮らすためのヒントが詰まった、一条のライフスタイルマガジンです。無料でプレゼントいたしますので、バックナンバーページからぜひご請求ください。

※本記事は『iikoto』(2024年3月号)の特集をもとに編集しています。

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