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住宅会社を選ぶとき、気をつけるべきポイントは?
2022.04.25
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家を購入するにあたって、「一戸建てとマンション、どっちがいいんだろう?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。年齢や家族構成はもちろん、それぞれの家族のライフスタイルによっても求める家のかたちは変わりますよね。
一戸建てとマンションを、価格、広さ、住み心地、ランニングコストで比較していきましょう。
まずは新築一戸建てと新築マンションで、価格と広さを比較してみましょう。
(出典:東京カンテイ「一戸建て住宅データ白書2020」)
2019年 | 2020年 | 変動率 | ||
首都圏 | 平均価格 | 4,064万円 | 3,997万円 | -1.7% |
平均土地面積 | 114.4m² | 115.7m² | 1.1% | |
平均建物面積 | 98.8m² | 98.9m² | 0.1% | |
近畿圏 | 平均価格 | 3,193万円 | 3,284万円 | 2.9% |
平均土地面積 | 119.2m² | 114.6m² | -3.8% | |
平均建物面積 | 101.1m² | 101.1m² | 0.0% | |
中部圏 | 平均価格 | 3,106万円 | 3,168万円 | 2.0% |
平均土地面積 | 149.3m² | 150.0m² | 0.4% | |
平均建物面積 | 103.8m² | 104.9m² | 1.0% |
2019年 | 2020年 | 変動率 | ||
首都圏 | 平均価格 | 5,904万円 | 6,055万円 | 2.6% |
平均専有面積 | 63.09m² | 61.09m² | -3.2% | |
平均坪単価 | 309.4万円 | 327.7万円 | 5.9% | |
近畿圏 | 平均価格 | 4,070万円 | 4,254万円 | 4.5% |
平均専有面積 | 62.64m² | 64.07m² | 2.3% | |
平均坪単価 | 214.8万円 | 219.5万円 | 2.2% | |
中部圏 | 平均価格 | 4,437万円 | 4,769万円 | 7.5% |
平均専有面積 | 70.88m² | 70.28m² | -0.8% | |
平均坪単価 | 206.9万円 | 224.3万円 | 8.4% |
2020年の首都圏の数値をみると、新築一戸建ての平均価格が3,997万円であるのに対し、新築マンションは6,055万円と、新築一戸建てのほうが2,000万円以上安くなります。一方、平均建物面積(マンションの場合は平均専有面積)は、新築一戸建てが115.7㎡、新築マンションが61.09㎡と、新築一戸建てのほうが50㎡以上広くなります。
これは近畿圏や中部圏でも同様のことがいえ、前年の2019年と比較しても、その傾向は顕著になっています。また、中古市場においても、築年数が比較的浅い物件では、一戸建てのほうが割安です。
その要因のひとつとして、バブル崩壊後に地価が下落し、マンションを中心に供給エリアがどんどん都心に近づく都心回帰が進んだことが挙げられます。さらに、昭和の時代は主流だった郊外の団地型開発が縮小し、利便性の高い駅前や駅近のマンションが数多く分譲されるようになって、それがマンション価格の上昇につながりました。
このように、価格と広さのデータだけを切り取った場合には、マンションよりも一戸建てにやや優位性があると言えるでしょう。
一戸建てとマンション、それぞれの住み心地についてはどうでしょうか?
一戸建ては隣の家との間に距離があり、子どもが大声をあげたり走り回ったりしたとしても、それほど迷惑をかけることはないでしょう。一方、マンションは上下階(最上階・1階は除く)および両隣(角部屋は除く)と接しているため、音の面ではデリケートになる必要があります。ただし、近年では床や壁の遮音性が高いマンションも多くなっているので、この限りではありません。
次に、採光と通風についてです。一戸建てでもマンションでも、周辺環境が大きな影響を与えます。南側に大きな建物がなければ、日当たりは確保することができるでしょう。マンションの高層階は、採光だけでなく眺望も期待できます。しかし、マンションは角部屋を除いて両隣に住戸があるため、窓の数に制限があり、通風の面では劣ります。多方面に窓を設置できる一戸建てのほうが、風の通りはよいでしょう。
一戸建ての多くは、敷地内に駐車場を確保することができます。郊外エリアだと車を2台以上停められるかもしれません。もちろんマンションも敷地内に駐車場が設けられていますが、台数に限りがあるため1住戸に対して2台分の駐車場はまず難しく、1台分確保できればいいほうです。敷地内の駐車場に空きがない場合は、近隣の月極駐車場を契約する必要があります。ただ、駅に近いマンションであれば、車は持たず、どうしても必要な際にはレンタカーやカーシェアを利用する、という選択肢も考えられます。
また、土地の広さにもよりますが、一戸建ては自分の庭を持つことができ、家庭菜園などが楽しめます。マンションの場合も、専用庭つきの住戸やルーフバルコニーつきの住戸があるので、検討してみてはいかがでしょうか。
システムキッチンや浴室暖房乾燥機、床暖房などの設備については、一戸建てとマンションで大きな差はありません。ただ、マンションには、24時間ごみ置き場などの、一戸建てにはない設備があります。また、オートロックのエントランスや認証システム、防犯カメラといったセキュリティ面も充実しています。これらの設備は管理会社が管理しているので、自分でメンテナンスをする必要がありません。逆に、太陽光発電パネルや屋根裏収納は一戸建てにしかつけられない設備になるので、太陽光発電パネルを搭載して月々の光熱費を抑えたい人や広い収納スペースを確保したい人にとっては、一戸建ての方が向いているといえるかもしれません。
ランニングコストでは、一戸建てもマンションも、固定資産税と都市計画税が毎年かかります。さらに、マンションの場合、これに加えて管理費や修繕積立金、駐車場代などが毎月かかることになります。新築マンションは当初の修繕積立金が低めに設定されることが多く、年数を重ねるごとに値上がりする可能性があるので、注意が必要です。
一戸建ての場合、管理費や修繕積立金を支払う必要はありません。また、敷地内に駐車スペースがあることも多いため、駐車場代もかかりません。仮にマンションの管理費を2万円、修繕積立金を1万円、駐車場代を2万円とした場合、月々5万円、年間で60万円のランニングコストが浮くことになります。
ただし、一戸建ての場合、外壁の塗り替えや屋根の張り替えなど建物のメンテナンスを行う必要があります。突発的な不具合が発生する場合もあるので、計画的に修繕費用を積み立て、いざというときに備えておいたほうがよいでしょう。
一戸建てとマンションの全体的な特徴をまとめてみました。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルに照らし合わせ、希望条件に優先順位をつけながら選ぶことが大切です。
■価格と広さで比較
マンションよりも一戸建てにやや
優位性あり
■住み心地で比較
採光はマンションの高層階、
通風なら一戸建て
■空間と設備で比較
駐車場や庭は一戸建てのほうが確保しやすい
設備については大差なし
■ランニングコストで比較
一戸建てなら駐車場代がかからない
修繕費をどう見るかがポイント
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