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賢い家づくりは、賢い資金計画から。
住宅ローンの種類や、それぞれの特徴を学びましょう。
今回は、団体信用生命保険について解説します。
住宅ローンを組む際には、
死亡や高度障害に備える団体信用生命保険が原則として必要となります。
団体信用生命保険(通称「団信」)は、住宅ローンの返済に特化した生命保険です。
ローン契約者が返済中に死亡または高度障害状態に陥った場合、保険金により残りの住宅ローンが弁済されます。
一般的に住宅ローンの返済は長期間にわたるため、不測の事態に備えておかなければなりません。万が一のことがあって収入がゼロになったとき、一般の生命保険の保険金でカバーできるのは、日々の生活費がやっとでしょう。そんなとき、団信に加入していれば住宅ローンが完済されるため、そのままマイホームに住み続けることができるのです。
なお、団信におけるお金の流れは次のようになります。
まず、被保険者は金融機関から住宅ローンを借り、その返済金を金融機関に毎月支払っていくことになります。金融機関は保険会社に対して保険料を支払い、万が一被保険者がローンを返済できなくなってしまった場合には、保険会社が金融機関に保険金を支払います。
団体信用生命保険への加入は住宅ローン借入の条件になっていることが多く、借入と同時に加入するのが一般的です。ただし、明確に保険料という形をとらず、金利に上乗せされているケース(金利上乗せ方式)もあるため、保険に加入している意識を持っている人はもしかしたら少ないかもしれません。
保険料の支払いパターンは、次の2つになります。
返済する住宅ローンに年0.1~0.4%程度の金利を上乗せすることでコストを支払います。返済金利に含まれているためわかりづらいですが、無料ではありません。
住宅ローンの返済とは別に、通常の生命保険のように保険料を支払うタイプです。保険料外枠方式の場合、中途解約することも可能です。
団体信用生命保険にはいくつかの種類があり、保障内容が異なります。保障内容が増えるにつれて、月々のローン返済額とともに支払う保険金の金額は増えますが、より手厚いサポートが受けられるようになります。
ローン契約者が死亡または高度障害状態になった際、残りの住宅ローンが完済される仕組みです。
がんや生活習慣病を対象とした保障はついていません。
一般の団信から引受範囲を広げた保険で、加入条件が緩和されます。たとえば、過去に高血圧疾患や糖尿病などの病歴がある人でも加入できる場合があります。
3大疾病とは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中のこと。死亡または高度障害状態のほか、この3大疾病が原因で被保険者による返済が困難になった際にも、残りの住宅ローンが全額弁済されます。
がん・急性心筋梗塞・脳卒中の3大疾病に、高血圧疾患・糖尿病・肝硬変・慢性腎不全を加えた7大疾病まで保障する団信です。
保険料は上がりますが、そのぶんサポートが手厚くなります。
※8大疾病や11大疾病まで保障するもの、あるいは、がん50%保障・100%保障など、団信の種類はさまざまです。また、それぞれの疾病の「所定の状態」は、金融機関や商品によって違うため、加入前にしっかりチェックするようにしましょう。
団体信用生命保険も生命保険の一種なので、契約する際には健康告知が必要になります。団信の健康告知は、通常の生命保険よりも告知項目が少なく、比較的加入しやすいと言えますが、病気の種類や症状、経過によっては加入できないケースもあります。
また、病気やケガにより長期的に働くことができない状態に陥った場合は一部の団信用を除き、保険金は支払われません。短期間であれば有給休暇や傷病手当金といった制度も活用できますが、長期間にわたる備えは、団信以外で補っておく必要があるでしょう。
さらに、保障開始日から1年以内に被保険者自殺したときや、被保険者の故意により高度障害状態になったときには、保険金の支払いを受けることができません。
団体信用生命保険は
住宅ローンの返済に特化した生命保険
2020.11.02
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