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あなたにとって理想のキッチンとは、どんなキッチン?
2021.11.04
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鬱陶しい梅雨時。不快な部屋干し臭や生乾き臭など、とりわけ悩ましい家事が「洗濯」ではないでしょうか。でも、洗濯を楽しい家事へと変えてくれる強い味方がいます。それは「365日、洗濯を楽しく!」をミッションに活動するプロ集団「洗濯ブラザーズ」。今回はプロ直伝、 “毎日の洗濯を楽しくする!?”目からウロコの洗濯術をお届けします。
鬱陶しい梅雨時。不快な部屋干し臭や生乾き臭など、とりわけ悩ましい家事が「洗濯」ではないでしょうか。でも、洗濯を楽しい家事へと変えてくれる強い味方がいます。それは「365日、洗濯を楽しく!」をミッションに活動するプロ集団「洗濯ブラザーズ」。今回はプロ直伝、 “毎日の洗濯を楽しくする!?”目からウロコの洗濯術をお届けします。
毎日のお洗濯をいま一度見直すために、まずは、洗濯ブラザーズから5つの質問です。
洗濯というと、衣類を洗濯機の中に入れて後は全自動でおまかせ…という方が多いのでは? でも、本当の“キレイ”のためには、これだけでは不十分。入れる前の「準備」から、洗濯機を上手に使う「本洗い」、その後の「乾燥・仕上げ」まで、3つのステップで、ワンランク上の“洗濯”を目指しましょう!
洗濯槽に溜めるのは論外!脱いだ服は、通気性のいいカゴで保管すれば雑菌の繁殖を抑えることができます。そして、脱いでから24時間以内に洗うのがベスト。
シンプルですが「分類」は大切なポイント。次の4つは別々に洗うと心得ておきましょう。
1ふだん洗い
日常着や一般的な下着・肌着、タオルなど
2ハードな汚れ
泥汚れ、食べこぼし、黄ばみや黒ずみなど、目に見える汚れがあるもの
3デリケート素材
ニットやレースなどの繊細な生地や、特に長持ちさせたい服
4色もの
濃い原色の色柄もの(一度洗って色落ちの心配がないものは、ほかと一緒でOK)
洗濯機で洗う前処理が「プレウォッシュ」。シャツの襟など、汚れが目立つところにプレウォッシュ液を吹き付けておくだけで、繊維の奥に残る皮脂汚れが落ちやすくなります。
つくりかた
スプレー容器に洗濯用液体洗剤(弱アルカリ性)と水を1対1の割合で入れ、軽く振って混ぜれば完成! 1週間で使い切りましょう。
つかいかた
全体にまんべんなく1回、汚れの気になるところに3回スプレー。頑固な黄ばみは、洗濯用ブラシでトントン叩けば汚れが浮いてきます。15分ほどおいてから洗濯機へ。
洗濯槽を洗っていないと、黒カビ菌、臭いの原因菌、汚れの残留物が増えて、洗濯したのに衣類を汚すことに。市販の洗濯槽クリーナーの表示に従い、春夏は月1回、秋冬なら3ヵ月に1回、洗濯槽を洗浄しましょう。
実は水自体、衣類にかなりの刺激を与え、傷みの原因に。そこで、全自動で洗濯を始める前に〈水→洗剤→衣類〉と入れる順番を変えることで泡立ちがよくなり、その泡が衣類を保護してくれます。
手順1
水をためる
カラの洗濯槽に、通常の洗濯物の量なら、手動設定で水量を最大にしてスタートボタンを押す。水が溜まったら一時停止ボタンを押す。
手順2
洗剤を投入
中の水に直接、水量に合わせた量の洗剤を入れる。再度スタートボタンを押し、しばらく洗濯機を回し、よく混ぜて泡立てる。
手順3
洗濯物を投入
最後に洗濯物を入れて、洗濯スタート!ムラなく溶けた洗剤の泡が、洗濯物を水のダメージから守ってくれる。
洗濯物の量は、洗剤を混ぜた水の量に対して6割程度がベスト。目安としては、こぶしを水に入れて洗濯物を軽く押さえた時に、手首の上まで浸かるくらいの余裕がある状態です。
衣類に対しネットに空きスペースがありすぎると、シワや傷みの原因に。余った部分はひもで結び、中の衣類が動かないようにします。
洗剤選びに迷ったら、弱アルカリ性の液体洗剤が無難。洗浄力、服への影響、価格のバランスがほどよく、ふだん洗いに適しています。
洗剤は入れすぎると、立ちすぎた泡で逆に汚れが保護され、繊維からとれづらくなります。また、濃度も濃くなり、すすいでも洗剤が繊維に残り、黄ばみや臭いの元となる菌が増殖する原因に。ハードな汚れでも、洗剤は適量(表示されている量)を入れるのが正解です。
天気にかかわらず“部屋干し”がオススメ。外で干すと紫外線によって服は色あせ、生地の傷みにもつながります。部屋干しで大事なのは、温度と湿度と風通しで、これらの環境が整えば、イヤな生乾きの臭いも防げます。温度や湿度のコントロールがしやすいので、部屋は狭いくらいのほうがよいでしょう。
イヤな臭いの発生を抑えるには、できるだけ短時間で乾かすことも大事。換気で空気を回せれば理想的ですが、一般的にはサーキュレーターと除湿機を使います。サーキュレーターは、乾きにくい衣類の下側や厚手の服などに集中的に風が当たるような位置に置きます。
干す時はハンガーを使用し最低でもこぶし1個の間隔をあけて。空気に触れる面積を増やし、循環をよくしましょう。
たとえば、ジーンズなら裏返して、写真のようにハンガー2本使いで空気に触れる面積を増やします。ニットも同様にハンガー2本、または平干し用のハンガーを活用してください。
ワイシャツのアイロンがけが面倒という方にオススメのワザ。それは“最後の脱水時間を「1分」に設定”です。シワになりやすい服は、あえて脱水時間を短くして水分を保持したままハンガーに干せば、水分の重みで、干している間に自然にシワが伸びてくれます。
タテ型とドラム式の洗濯機では、機能面で大きな違いがあります。ドラム式をお使いの方は、次の方法で実践してみてください。
事前に水と洗剤を1対1に混ぜておき、それを洗剤の注入口に入れればOK。最近では「泡洗浄」機能のついたモデルも増えています。
多くのドラム式は水の量を増やせません。その場合は、衣類の量を窓の半分より下にしてください。
ドラム式は乾燥機がついているので、これを活用。コツは、一度取り出して干し、ある程度、自然乾燥させてから最後の仕上げとして使います。こうすることで、急激な熱で衣類が縮んだり、シワになったりしにくくなります。
衣類をふっくら仕上げる柔軟剤。でも、柔軟剤が苦手な衣類もあります。その代表がタオルと肌着で、柔軟剤に含まれる石油由来の油膜がつくことで吸水性が損なわれてしまうのです。柔軟剤は“特に風合いを保ちたい衣類”に限って使うことをオススメします。
プロの洗濯法を今日から実践して、キレイな服で毎日を気持ちよく過ごしましょう。
監修:洗濯ブラザーズ
茂木貴史(写真左)、茂木康之(中央)、今井良(右)の3人からなる“毎日の洗濯をハッピーにする”プロ集団。横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を営む傍ら、劇団四季やクレイジーケンバンドなど、国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う。また、全国の百貨店やセレクトショップなどでイベントやセミナー、講演を行うほか各メディアでも活躍中。
公式サイト https://sentakulife.com
初の著書『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム刊)が好評発売中!
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※本記事は『iikoto』(2020年6月号)の特集をもとに編集しています。
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