北欧に学ぶ、
Hygge(ヒュッゲ)な部屋づくり《前編》
自分の家だからこそ快適な空間にしたい、という思いは世界共通。でも、そもそも自分にとって心地よいってなんだろう、快適な部屋づくりのためには何から始めたらいいんだろう…?そのヒントとなるのが、「北欧スタイル」。今回は15年にわたり北欧の国々を訪れ、その暮らしを発信してきた森 百合子さんに、北欧に学ぶ心地良い空間の作り方についてお話を伺いました。人々の心を捉えてやまない北欧スタイルの魅力を、前後編に分けてご紹介します。
自分の家だからこそ快適な空間にしたい、という思いは世界共通。でも、そもそも自分にとって心地よいってなんだろう、快適な部屋づくりのためには何から始めたらいいんだろう…?そのヒントとなるのが、「北欧スタイル」。今回は15年にわたり北欧の国々を訪れ、その暮らしを発信してきた森 百合子さんに、北欧に学ぶ心地良い空間の作り方についてお話を伺いました。人々の心を捉えてやまない北欧スタイルの魅力を、前後編に分けてご紹介します。
北欧には、デンマーク語で「心地よいひととき」や「心地よい空間」を意味するヒュッゲ という考え方があり、人々は家の中でも明るく快適に過ごすための様々な工夫を凝らしてきました。そうして出来上がった「北欧スタイル」は日本でも長きにわたって愛され続けています。
「北欧」という言葉はよく聞きますが、そもそも北欧とはどの国を指すのでしょう?一般的に北欧という場合、ノルウェーとスウェーデン、デンマークのスカンジナビア3カ国とフィンランドを含めた4カ国、またはこれにアイスランドを含めた5カ国を指します。緯度が高いため、冬になると日照時間が短くなり、逆に夏は一日中、日が沈まずに白夜になる地域もあります。
「幸福度の高い国」として知られる北欧の国々。日本からはおよそ8000kmも離れていますが、意外にも暮らしやデザインに対する考え方に共通する点は多いのです。シンプルで機能的なデザインが親しまれていること、物を無駄にせず大切に長く使う精神などは私たち日本人にとっても共感しやすいのではないでしょうか。また木造の家や家具が多く、自然を身近に感じる素材やモチーフを好む国民性も日本と通じるところがあります。こうした共通点があるからこそ、北欧のデザインやライフスタイルが日本で長く支持され、愛されているのかもしれません。
こうした伝統的な工芸品にも相通ずるものが。
(左:北欧、右:日本)(上:北欧、下:日本)
北欧の人々が大切にしているコーヒータイム。スウェーデンには、コーヒーと一緒にシナモンロールなど甘いものを食べながらリラックスする「Fika(フィーカ)」の時間があります。家族や友人、同僚たちとおしゃべりをするコミュニケーションの一環となっていて、忙しいときこそひと息入れてリフレッシュする、北欧の生活の知恵でもあります。
※本記事は「iikoto」2021年11月号を再編集したものです。掲載情報は発行当時のものになります。
監修・インテリアコーディネート
森 百合子 さん 【北欧ジャーナリスト】
北欧5カ国で取材を重ね、ライフスタイルやデザイン、旅情報を中心に執筆。近著『日本の住まいで楽しむ 北欧インテリアのベーシック』(パイインターナショナル)では北欧インテリアを楽しむノウハウを伝える。執筆活動に加えてNHK『世界はほしいモノにあふれてる』『趣味どきっ!』ほかメディア出演や講演など幅広い活動を通じて北欧の魅力を発信。北欧の生活道具の店『Sticka スティッカ』も運営している。
『iikoto』は、豊かに、健やかに、楽しく暮らすためのヒントが詰まった、一条のライフスタイルマガジンです。無料でプレゼントいたしますので、バックナンバーページからぜひご請求ください。
※本記事は『iikoto』(2021年11月号)の特集をもとに編集しています。
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