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2024.09.17

安全な暮らし 12-6[備蓄品]

家族で備える
おうち防災のススメ《後編》

家族で備える おうち防災のススメ《後編》

予期せぬ災害に備えて、自宅でできる防災のノウハウを前後編でご紹介している「おうち防災のススメ」。前編では、避難所の実態や、災害別の対策方法について、防災士の草野かおるさんにお話を伺いました。後編では、具体的な備蓄品の例や防災シミュレーションなどについて詳しくご紹介します。

前編はこちらから

予期せぬ災害に備えて、自宅でできる防災のノウハウを前後編でご紹介している「おうち防災のススメ」。前編では、避難所の実態や、災害別の対策方法について、防災士の草野かおるさんにお話を伺いました。後編では、具体的な備蓄品の例や防災シミュレーションなどについて詳しくご紹介します。

おうち避難の備蓄品

災害が起こると、スーパーやホームセンターの棚はあっという間に空っぽに。日頃から備蓄しておきたいものや、家族構成に合わせて備えておきたいものをチェックしましょう。

“日常的”に
備蓄しておきたいもの 備品バッグ

矢印 水やそのほかの飲料
【目安】1日3L×7日×家族の人数分

栄養を摂りやすい野菜ジュースや豆乳などもあるとさらに安心です。

飲料水

矢印 食事やおかし
【目安】1日3食×7日×家族の人数分

レトルトやお菓子など保存がきいて普段から食べ慣れたものが◎。

飲料水

矢印 カセットコンロ
【ガスボンベの目安】
1週間6本×家族の人数分

※ガスボンベの保管には十分にご注意ください。

飲料水

矢印 ティッシュペーパー
【目安】1ヶ月2箱×家族の人数分

紙製品は災害時に買い占めが起こることがあるため、日頃から多めにストックしましょう。

ティッシュペーパー

矢印 トイレットペーパー
【目安】1ヶ月4ロール×家族の人数分

収納スペースがない場合は、5倍ロールのものがおすすめ!

トイレットペーパー

矢印 携帯トイレ(便器設置タイプ)
【目安】1日4回×7日×家族の人数分

代用品としてペットシーツやおむつなども便利です。

携帯トイレ

矢印 携帯トイレ(便器設置タイプ)
【目安】1日4回×7日×家族の人数分

代用品としてペットシーツやおむつなども便利です。

携帯トイレ

矢印 トイレットペーパー
【目安】1ヶ月4ロール×家族の人数分

収納スペースがない場合は、5倍ロールのものがおすすめ!

トイレットペーパー

矢印 衛生用品
【目安】1ヶ月3箱×家族の人数分

ウェットティッシュやマスク、除菌用の塩素系洗剤など。

ウェットシート、マスク

矢印 ラジオ

災害時は信頼できる情報を得ることが大切です。

ラジオ

矢印 ライト類

首から下げられて、両手があくヘッドライトは手元や足元も照らせて便利です。家族の人数分用意しましょう。電池も忘れずに。

ライト

矢印 モバイル充電器

充電式のものでなく、電池式のものがおすすめです。

電池式のモバイル充電器

矢印 小銭・紙幣

停電時にはクレジットカードや電子マネーが使えなくなるため、現金も準備しておきましょう。

小銭、紙幣
理想は2週間分ですが、最低でも1週間家族が生活できるストックを心がけましょう。 理想は2週間分ですが、最低でも1週間家族が生活できるストックを心がけましょう。

たしかめよう! “わが家”に必須な備蓄品!

小さな子どもや高齢者、ペットがいる家庭ではどんなものを備えておく必要があるでしょうか。災害時は、需要が多いものから供給されるため、ここで紹介するアイテムは多めに備えておくといいでしょう。

季節ごとに備えておきたいもの

冷感タオル、経口補水液、スポーツドリンク、湯たんぽ、カイロ

夏には経口補水液・冷却剤・冷感タオルなど暑さ対策の備蓄を、冬には湯たんぽ・使い捨てカイロなど、ライフラインが止まっても寒さ対策となる備蓄品を用意しておきましょう。

高齢者がいるご家庭

ゼリー、お薬

常備薬は少し多めに備えておきましょう。災害時の水は貴重なため、お薬を飲むためのとろみ剤などもあると便利です。また、老眼鏡もリビングと寝室にそれぞれ用意することをおすすめします。

赤ちゃんや子どもがいるご家庭

粉ミルク、おむつ

おむつや粉ミルク、液体ミルクなどは日頃から1ヶ月分ストックしておきましょう。また、小さい子どもの気をそらすために、トランプやお絵かきなど電子機器を使わずに遊べるものもあるといいです。

高齢者がいるご家庭

ゼリー、お薬 ゼリー、お薬

常備薬は少し多めに備えておきましょう。災害時の水は貴重なため、お薬を飲むためのとろみ剤などもあると便利です。また、老眼鏡もリビングと寝室にそれぞれ用意することをおすすめします。

ペットがいるご家庭

ペットフード

フードやペットシーツなどのペット用品は、災害後に物流が再開しても後回しになるため、3ヶ月分多めに備蓄しておくことをおすすめします。冷却シートやブランケットなど暑さ・寒さ対策も考えておきましょう。

気づきを得る体験を 気づきを得る体験を

災害が発生しても落ち着いた行動をとるためには、事前に実践し気づきを得ることが重要です。家族みんなで、今日からできるおうち防災に取り組んで、知識と経験を積みましょう。

TRY 電気や水を使わずに
生活してみよう

電気をつけない、お風呂を使わない、トイレを流さないなどライフラインが止まった想定で生活してみましょう。実際に不便な生活をしてみると、わが家には何がどのくらい必要なのか、発見することができるはずです。

電気を使わない

TRY 防災グッズや備蓄品を
使ってみよう

災害時はパニックになり、初めて使うものは上手く使えないもの。備蓄品は必ず実際に使用し、使いこなせるか、一食で水やレトルトをどのくらい消費するかなどをチェックしましょう。

備蓄品を使用してみる
防災POINT

非常用トイレは必ず一度は使っておこう!

とくに使ってみておきたいのは“非常用トイレ”。使用後はどこに保管するか、臭いはどのくらい漏れるか、子どもでも自分で使えるかなど、試して初めて気づくことが多くあります。食料や水といった「体に入れる備え」だけではなく「体から出すための備え」もセットで考えて準備しましょう。

TRY 家族みんなで
“防災会議”・“防災散歩”

年に1回は不自由な生活を体験して感じたことや避難場所、連絡手段を共有する「防災会議」をすることをおすすめします。家の周りにはどんな危険があるか、避難所までどうやって行くかを把握する「防災散歩」も一緒にしておくと安心です。

避難所を確認する

プチアイデア 普段使っているものが、
いざというとき役に立つ!

本格的な防災グッズを持っているに越したことはないですが、いざというときのために身近な日用品を活用して、簡単に手作りできる防災グッズも試してみましょう。

ツナ缶+活用術 ツナ缶+活用術

ランプ

ツナ缶にタコ糸を通せば、ツナ缶の油がオイルランプ代わりに。どのくらい明るいかなど実際に体験してみてください。

※火の取り扱いには十分ご注意ください。

ツナ缶ランプ

布モノ+活用術 布モノ+活用術

ヘルメット

頭にタオルを乗せ、その上にステンレスのボウルを被り、風呂敷で固定すれば、いざというときに頭を守ることが可能。

ヘルメット
バッグ

風呂敷の端を結べばバッグに。

バッグ
ケガの固定

2枚のバンダナを三角に折り両端を結べば、応急処置も可能です。

ケガの固定
バッグ

風呂敷の端を結べばバッグに。

バッグ
目隠し

大判ストールをカーテンにすれば、避難所での着替えや授乳なども安心。

目隠し

ラップ+活用術 ラップ+活用術

手袋

衛生面が気になるときに。

手袋
ロープ

ねじりながら伸ばして、三つ編みにすればもの干しもできます。

ロープ
包帯がわりに

密着性が高いので、患部にバイキンが入りづらくなります。

包帯がわりに
ロープ

ねじりながら伸ばして、三つ編みにすればもの干しもできます。

ロープ
臭い対策

ポリ袋を包むと悪臭を通しません。

臭い対策

ご家庭の状況に応じた備蓄品を蓄え、災害を想定したシミュレーションを行っていれば、いざという時にも慌てず冷静に対処できます。しっかり備える「おうち防災」で、家族の安全を守りましょう。

※本記事は「iikoto」2023年9月号を再編集したものです。掲載情報は発行当時のものになります。

SUPERVISOR:イラストレーター&防災士

草野 かおるさん


出版社勤務の後イラストレーターとして活動。PTA・自治会を通じて16年にわたり防災勉強会や防災訓練などで防災活動に関わったことを活かし、東日本大震災の数日後にブログにて発信を開始。現在は、X(旧Twitter)などからも積極的に情報を発信している。2018年には防災士の資格を取得し、防災について講演を行うほか、テレビやラジオにも出演。主な著書に『おうち避難のためのマンガ防災図鑑』(飛鳥新社)や『4コマですぐわかる新みんなの防災ハンドブック』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。本特集のイラストも描いていただきました。

イラストレーター&防災士

この記事のまとめ

風水害への備え

○ハザードマップ・避難場所・家族の連絡方法などの確認

○飛散防止フィルムを貼って窓ガラスを補強

○物干し竿など屋外のものは、できるだけ室内に移動

在宅避難ができる3つの条件

〇自宅に大きな損壊がない

〇自宅周辺に火事や液状化などの二次災害がない

〇余震が続くなどの心理的な不安がない

Look!iikoto with ICHIJO

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※本記事は『iikoto』(2023年9月号)の特集をもとに編集しています。

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