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ムズムズSTOP!花粉症ケア《後編》
2023.03.24
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くしゃみ、鼻水、鼻づまり…今年も、あの嫌な季節がやってきます。頭もボーッとしがちで心身ともにツラい時季だから、難しい話は抜きにして、今日からすぐに試せるさまざまな花粉症ケア法を前後編に分けてお届けします。お話を伺ったのは、花粉症治療のプロフェッショナル・大久保公裕先生です。
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くしゃみ、鼻水、鼻づまり…今年も、あの嫌な季節がやってきます。頭もボーッとしがちで心身ともにツラい時季だから、難しい話は抜きにして、今日からすぐに試せるさまざまな花粉症ケア法を前後編に分けてお届けします。お話を伺ったのは、花粉症治療のプロフェッショナル・大久保公裕先生です。
花粉症のシーズンになると、とにかく少しでも症状を和らげたいと思うもの。また、ちょっとムズムズすると「これって花粉症では?」と気になる人も多いはず。
そこで、まずはチャートで花粉症レベルチェックにチャレンジしてみましょう。
参考:「的確な花粉症の治療のために(第2版)」 厚生労働省/大久保 公裕 監修
ツラい症状や日常生活への支障を軽減するためにも、ぜひ早めに病院で受診しましょう。
花粉の飛散量によっては発症しない場合も。風邪の可能性もあるので、早めに病院で受診を。
ただし、可能性がないともいえない微妙なライン。気になる症状が増えたら、病院での受診がおすすめ。
ただし、この診断はあくまでも目安なので、気になる人は、今後も症状を注意深く観察しましょう。
今は無症状でも…
「体内に侵入したアレル物質が、その人の許容量を超えると症状が出る」という説も。今年、無症状でも来年はわかりません。花粉症シーズンにはマスクなど基本的な対策はしておきたいものです。
花粉症は、スギなどの花粉が原因となって起こるアレルギー疾患のひとつ。代表的な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり。ほかに目のかゆみや充血、涙が出るなど。日本では、スギのほかにもヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど約50種類の植物が一年中、花粉症を引き起こすといわれています。
同じ環境下でも、人によって花粉症になる人とならない人がいるのは、なぜでしょうか?ここでは、その違いを左右する3つの要素についてご紹介します。
例えば、スギ花粉症の人は、スギのない沖縄に行けば症状は出なくなります。逆に、沖縄の人が東京に来たことで発症するケースもあります。加えて、動物性たんぱく質の摂取量増加など、食生活の欧米化も関係しているといわれます。
少し極端な例ですが、インド人はガンジス川の水を飲んでも平気なのに、日本人が飲むとお腹をこわすことに。これが免疫力の違いです。日本は清潔を重んじる国。その意識が身の回りのバイ菌を遠ざけ、免疫力が育ちにくくなったという側面もあるかもしれません。
花粉症に限らず、アレルギー体質は遺伝的要素が強いといえます。両親ともにアレルギーがない場合も約2割の子どもに何らかのアレルギーが出ますが、両親ともにアレルギーがある場合、その確率は約6割にまで跳ね上がります。
花粉症の自然治癒率は10%程度。しかしそれも60〜70代くらいの年齢になってからの話で、加齢や他の病気による免疫の性質の変化が理由です。残念ながら、そのほかの世代で自然に治ることは、ほとんどありません。
花粉症は立派な病気ですが、花粉症を理由に会社や学校を休む人は少ないでしょう。症状による疲労の蓄積など、無理を押して仕事や勉強をしなければならず、生産性や学力の低下といった深刻な状況をもたらしています。
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※本記事は「iikoto」2021年2月号を再編集したものです。掲載情報は発行当時のものになります
監修:大久保 公裕さん
日本医科大学大学院 医学研究科頭頚部・感覚器科学教授
同付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長
医学博士。日本医科大学大学院耳鼻咽喉科卒業後、アメリカ国立衛生研究所(NIH)留学。免疫アレルギー性疾患のエキスパートであり、花粉症治療の第一人者として診察をする一方、国や企業との共同研究などを行う。著書に『クスリいらずで鼻はスカッとよくなる!』(扶桑社)ほか多数。
花粉症になるかどうかを分ける3つの要因
環境:
地理的環境や食生活の環境
免疫:
過ごしてきた環境に準じた免疫力
遺伝:
アレルギー体質の遺伝の可能性
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※本記事は『iikoto』(2021年2月号)の特集をもとに編集しています。
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