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2020.12.28
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この記事の目次
建築基準法で定められた道路に敷地が接していないと、建物を建てることはできません。これを「接道義務」といいます。接道義務は、主に緊急車両のためにあります。たとえば火事が起きた際、消防車や救急車が自由に往来することができ、敷地内に人が入っていけないと、消火活動や救助活動が遅れてしまうからです。ここでは、接道義務のほか、敷地と道路の関連性について詳しく解説します。
道路は大きく分けると、公道と私道の2種類あります。公道とは国や地方公共団体(都道府県や市町村など)が指定・建設・管理する道路のこと。それに対して私道とは、個人または団体(企業など)が所有している土地を道路として使用している道のことを指します。
一見すると公道に見える道路でも法的には私道であったり、隣家の敷地の一部であったり複数の所有者がいたりするので、道路に関しては確実な情報を得るようにしましょう。なお、接道しているのが私道であっても、家を建てられる場合があります。
都市計画区域内で建物を建てる際には、原則として、敷地が幅員4m以上の建築基準法上の道路(特定行政庁が幅員6m以上を道路として取り扱う区域は6m以上となります)に2m以上接していなければなりません。
なお、前面道路の幅員が4m未満の場合は、その道路の中心線より2m後退したところを道路境界線とみなすことで、建築が可能となります。これを「セットバック(道路後退)」といい、その道路沿いに並ぶ家々が建て替えを行う際、道路の中心からそれぞれ2mずつ敷地を後退させていけば、最終的に幅員4mの道路ができるようになります(道路向かいが川や崖等の場合は条件が変わります)。
道路付けとは、敷地のどの方角に道路が接しているのかを表すものです。
ここでは、南道路、北道路、東・西道路、それぞれの特徴について解説します。
南側に建物が建たないので、日当たりがよくなりやすい
南側に玄関や庭を設置することが多いので、
外観デザインが映えやすい
間取りによっては道路側の窓から室内が見えやすくなるため、プライバシーを確保しづらい
他の方角の道路付けの土地に比べると価格が
高いことが多い
リビングを南側に配置しても道路に面していないため、
プライバシーを確保しやすい
敷地の南側に庭を設けた場合、庭で遊ぶ子どもが道路に飛び出す心配が少ない
他の方角の道路付けの土地に比べると価格が
安いことが多い
北玄関にした場合、家の前面は日当たりがあまりよくない
敷地が狭いと、一階の日当たりが悪くなりやすい
南側に庭を計画する際に、駐車スペースが狭くなりやすい
午前中の日当たりがいい
1階は南側に居室を配置しやすい
午後に日が傾き始めると、道路側からの日当たりが悪くなる
間口が狭いと南側からの日当たりを
確保しにくい
昼過ぎから夕方の間の日当たりがいい
1階は南側に居室を配置しやすい
道路面に窓をつくると西日の影響
(家具等の日焼け、高温)を受け
やすい
間口が狭いと南側からの日当たりを
確保しにくい
それぞれにメリット・デメリットがあるため、気に入った敷地が出てきたら、どんな間取りや駐車計画になるのか、まずは住宅メーカーに提案してもらいましょう。
建築基準法では、
幅員4m以上の建築基準法上の道が
「道路」としてみなされる。
建物を建てる際には、
敷地が幅員4m以上の建築基準法上の道路に
2m以上接していなければならない。
(セットバックで条件を満たす場合もある)
日当たりやプライバシーの確保など
の条件を含め、
道路付けについても考える必要がある。
各方角の道路に面した敷地に合うのは
どんな間取り
なのか、住宅メーカーに
提案してもらうのが大事。
2020.12.28
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