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2020.12.28

土地探しの知識 6-3[いい土地の見極め方]

軟弱な地盤を補強し、
建物の倒壊を防ぐ
地盤補強の方法とは?

軟弱な地盤を補強し、建物の倒壊を防ぐ地盤補強の方法とは?

弱い地盤の上にそのまま家を建ててしまうと、時間が経過するにつれ地盤沈下が起こり、建物に被害が出る危険性が高まります。地盤調査の結果、その地盤が弱い(やわらかい)と判断された場合は、地盤を補強しなければなりません。
ここでは、4種類の地盤補強の方法についてご説明します。

杭状の補強材を打ち込むか、地盤を固めるか

杭状の補強材を打ち込むか、 地盤を固めるか

地盤補強は、既製の杭状の補強材を打ち込む工法と、軟弱な地盤そのものを固めてしまう地盤改良に大別できます。軟弱な地盤において建物を安全に支えるため、戸建住宅では広く採用されています。

具体的な地盤補強の工法としては、主に「①柱状改良工法」「②小口径鋼管工法」「③既製コンクリートパイル工法」「④表層改良工法」の4つがあります。

地盤補強の種類 特徴(メリット、デメリット) 工期 費用
①柱状改良工法 8m程度の深さまで施工可能。直径60cm程度が一般的。土質によっては固化不良を起こす場合がある。施工時、水を大量に使用する。 1~2日程度 80~120万円
程度
②小口径鋼管工法 深いところまで施工可能(戸建住宅規模では20m程度が現実的)。直径11~14cm程度が一般的。固化不良の危険性なし。狭小地の施工にも対応。 1~2日程度 150~200万円
程度
③既製コンクリート
パイル工法
15m~20m程度の深さまで施工可能。直径20cm程度。固化不良の危険性なし。施工重機が大きい。 1~2日程度 100~150万円
程度
④表層改良工法 表層2m程度(基礎下)に施工される。残土が多く出る。土質によっては撹拌が十分に出来ないと固化不良が起こる危険性がある(施工者の技術に左右される)。 1~2日程度 80~150万円
程度

※費用について、建築の大きさ・面積・地盤状況により、地盤補強の深さ・本数などが
異なる上、深さや本数は工法ごとの特徴にも左右されます。費用は目安となります。

①柱状改良工法
特徴(メリット、デメリット):
8m程度の深さまで施工可能。直径60cm程度が一般的。土質によっては固化不良を起こす場合がある。施工時、水を大量に使用する。
工期:1~2日程度
費用 : 80~120万円程度
②小口径鋼管工法
特徴(メリット、デメリット):
深いところまで施工可能(戸建住宅規模では20m程度が現実的)。直径11~14cm程度が一般的。固化不良の危険性なし。狭小地の施工にも対応。
工期:1~2日程度
費用 : 150~200万円程度
③既製コンクリートパイル工法
特徴(メリット、デメリット):
15m~20m程度の深さまで施工可能。直径20cm程度。固化不良の危険性なし。施工重機が大きい。
工期:1~2日程度
費用 : 100~150万円程度
④表層改良工法
特徴(メリット、デメリット):
表層2m程度(基礎下)に施工される。残土が多く出る。土質によっては撹拌が十分に出来ないと固化不良が起こる危険性がある(施工者の技術に左右される)。
工期:1~2日程度
費用 : 80~150万円程度
柱状改良工法、小口経鋼管工法、既製コンクリートパイル工法、表層改良工法の比較

①柱状改良工法

柱状改良工法

地中にセメントミルク(セメント系固化材と水を混ぜたもの)を注入し、原土と撹拌、直径60cmほどの柱状の改良体をつくります。
軟弱地盤の深さが地中2~8mの場合に用いられる工法で、戸建住宅では一般的に採用されており、自重の重いビルやマンションなどでも用いられます。
一般的な大きさの戸建住宅で、工期は1〜2日程度、費用は100万円程度。ただし、建築の大きさ・面積・地盤状況により、地盤補強の深さ・本数などが異なり費用も深さや本数に比例します。

②小口径鋼管工法

小口径鋼管工法

地中深くにある硬い地盤に鋼管の杭を回転圧入することによって、建物を支える工法。戸建住宅では地中20m近く程度までの地盤補強が一般的です。
柱状改良工法と比較して、改良体の直径が小さく、土質の影響を受けず固化不良の心配がありません。小さい施工重機もあり、狭小地での施工にも対応可能です。
柱状改良工法同様、一般的な大きさの戸建住宅で、工期は1〜2日程度費用は、深さや杭の本数にもよりますが、150万円程度です。

③既製コンクリートパイル工法

既製コンクリートパイル工法

直径が20cm程度のコンクリートの既製パイルを圧入し、建物を支える工法。地中20m程度までの地盤補強が可能です。

小口径鋼管工法と同様、土質の影響を受けず、固化不良の心配がありません。

④表層改良工法

表層改良工法

表層の軟弱地盤部分を掘削し、セメント系固化材を土に混ぜて締め固める工法で、軟弱地盤が地表から2mまでの浅い場合に用いられます。粘性土地盤の場合は固化材との撹拌が難しく、特に施工者の技術により地盤の強度にムラが出る場合があり、それが不同沈下の原因になりやすいことと、残土の発生量が多いことがデメリットです。
一般的な大きさの戸建住宅で、工期は1〜2日程度、費用は80〜150万円程度です。

バナー6-3 バナー6-3 ▲地盤調査について詳しくご紹介しているページです

この記事のまとめ

地盤調査の結果
地盤が弱い(やわらかい)と判断された場合

地盤補強しなければならない

地盤補強の方法は主に4種類ある

①柱状改良工法

②小口径鋼管工法

③既製コンクリートパイル工法

④表層改良工法

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