11-33 憧れのライフスタイル

片付けの強い味方断捨離②

2024.12.16

部屋がスッキリ片付く！楽しみながらできる断捨離®の極意《後編》

2024.12.16

憧れのライフスタイル 11-33[断捨離のノウハウ]

身軽に、キレイに！
断捨離^®︎《後編》

前編はこちらから

部屋がスッキリ片付く！楽しみながらできる断捨離®の極意《前編》

断捨離のノウハウについて、前編では断捨離の考え方や心構え、基本的な手順をご紹介しました。後編は、初心者の方も取り組みやすい、シューズボックス・冷蔵庫・クローゼットの断捨離の進め方を細かくご紹介します。初めての断捨離、まずはここから始めてみませんか？
断捨離®︎ はやましたひでこさんの登録商標です。

初めての断捨離にオススメなのが、シューズボックスと冷蔵庫。
靴、食べ物とジャンルが限定されるので、捨てる作業に迷いが生じにくいのです。この2つができたら、次はクローゼットに挑戦してみましょう。

捨てるか迷ったら「要・適・快」を意識して。
収納は、空間に対して7割以下の物量で、取り出しやすく！しまいやすく！美しく！

お気に入りの履きやすい靴だけを残せば、ゆったり余裕のあるシューズボックスに。出かけるときも前向きな気持ちになれます。

シューズボックスの中身を、新聞紙を敷いた床の上などにすべて出す。

くたびれた革靴や傷んだスニーカーなど使えないモノから捨てていく。あまり履いていない靴なども見直し、手放していく。

ふだん使いの靴は、スムーズに取り出せる位置に。そのほかは、使用シーンやシーズンでまとめて収納。シューズボックスの上は、基本的にモノを置かず、ワンポイントで飾る程度に。

靴を買うとついてくる箱。残しておいても無駄に場所を取るだけで、使う機会はありません。なるべく購入時に断りましょう。

革靴用のクリームや防水スプレーなどは、出番が少ないため劣化しがち。古いモノは捨て、数種類あるモノは１つに絞りましょう。

日頃からキレイな床をキープしておけば、スリッパはなくても大丈夫。お客さまにも「そのままお上がりください」で問題ありません。

ぎゅうぎゅうの冷蔵庫は、冷気が循環せず食材を十分に冷やせません。冷気の通り道をつくり、鮮度＆おいしさを保ちましょう。

冷蔵庫の中身をテーブルなどの水平面にすべて出す。

消費・賞味期限切れのモノから捨てる。もったいなくても「食べたいか」どうかを考え、手放していく。

食材の定位置を決めて、冷気の通り道をふさがないように収めていく。また、冷蔵庫にマグネットを貼る場合は、表面積の1割程度に抑えることで、キッチン周辺の空間の印象がぐんと変わる。

お惣菜についてくる小分け調味料は、つい冷蔵庫に保管しがち。すぐに使わないなら捨ててしまいましょう。

いつの間にか増えてしまう保冷剤。使う機会はほとんどないので、持って帰ったらすぐに捨てるか、本当に必要な量だけを残しましょう。

食品ストックは、食べきれずに賞味期限を迎えがち。定期的に期限をチェックして、食べてから買い足すようにしましょう。

今の自分が本当に着たい服だけに絞れば、気分も軽やかに。
一着一着が取り出しやすくなって、朝の支度も断然スムーズになります。

クローゼットの中身を水平面にすべて出す。

まずはカビが生えていたり、傷んでいたりと物理的に着られない服を、次に古くなった服やほとんど着ていない服などを手放していく。

上段（枕棚）はオフシーズンなど使用頻度の低いモノ、中段（ハンガー）は普段着など使用頻度の高いモノ、下段（ケース等）はTシャツなどのたためる衣類、と使い分けて収納。

ビニールカバーを被せたままにしておくと、衣服が変色したりカビが生えたりする恐れがあります。持ち帰ったらすぐに捨てましょう。

高級バックほど、しまわれたままになることが多いもの。１つひとつ用途を決めて、使う機会のないモノは処分してしまいましょう。

洋服を買った時の紙袋は、おしゃれなデザインで取っておく人も多いはず。便利なこともありますが、使っていないなら処分しましょう。

断捨離でモノを見る視点が変わるにつれて、家族のモノまで不要に感じることがあるかもしれません。けれども、断捨離を押し付けたり、勝手に判断して捨てたりするのはNG。ガラクタのように見えても、

断捨離でモノを見る視点が変わるにつれて、家族のモノまで不要に感じることがあるかもしれません。けれども、断捨離を押し付けたり、勝手に判断して捨てたりするのはNG。ガラクタのように見えても、持ち主にとっては大切なモノの可能性があります。家族に断捨離を促したいときは、まず自分がモノを捨てる姿を見せましょう。スッキリしていく過程を見せれば、家族も自然と断捨離したくなるはずです。

持ち主にとっては大切なモノの可能性があります。家族に断捨離を促したいときは、まず自分がモノを捨てる姿を見せましょう。スッキリしていく過程を見せれば、家族も自然と断捨離したくなるはずです。

断捨離でモノを選び抜いたら、次は収納です。ここでは、「モノを詰め込む」のではなく、やましたさん流の「モノを生かす」ための収納メソッドをご紹介します。

収納スペースにおけるモノの割合の目安が「7・5・1」の法則。
中が見えない収納（クローゼットなど）は、全体の7割。中が見える収納（ガラス扉の食器棚など）は、全体の5割。見せるスペース（棚の上など）は、全体の1割。モノの総量を制限することで、取り出しやすく、掃除しやすく、見た目も美しい空間を創り出すことができます。

「7・5・1」でできた空間に新たにモノを入れるときは、1つ手放してから1つ入れる、というのが「1out1in」の法則。先にモノを取り入れると、古いモノが捨てられずに、総量オーバーになることも。逆に先に手放すと、新しいモノをしっかり選ぼうという意識が働きます。こうした循環を繰り返すことで、モノを選ぶセンスも自然と磨かれていきます。

収納スペースの扉を開けたら、すぐにモノを取り出せる（戻せる）ようにしておくのがワンタッチの法則。箱入りのモノはフタを取っておく、個包装の食品は大袋から取り出しておく、食器はできるだけ重ねずに並べるなどの工夫で、余計なストレスがなくなり、元の場所に戻すのも苦ではなくなります。

初めて断捨離をする方にも、比較的取り組みやすいシューズボックスや冷蔵庫を例にして、手順や注意すべきポイントなどをまとめてみました。参考にしながらチャレンジしてみてはいかがでしょうか？

前編はこちらから

部屋がスッキリ片付く！楽しみながらできる断捨離®の極意《前編》

※本記事は「iikoto」2023年12月号を再編集したものです。掲載情報は発行当時のものになります。

SUPERVISOR　一般財団法人「断捨離®︎」代表
やましたひでこさん

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片付け」に応用提唱し、誰もが実践可能なメソッドを構築。その提案は、年齢、性別、職業を問わず圧倒的な支持を得ている。『新・片づけ術断捨離』をはじめとするシリーズ書籍は、アジア、ヨーロッパ各国において20言語以上に翻訳され、国内外で累計700万部を超えている。