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11-19 憧れのライフスタイル

スイートな時間を堪能 魅惑のチョコレート②

2024.02.14

知るほどに深まる世界。チョコレートの魅力や楽しみ方《後編》

2024.02.14

憧れのライフスタイル 11-19[チョコの健康効果]

知るほどに深まる世界。チョコレートの魅力や楽しみ方《後編》

知るほどに深まる世界。チョコレートの魅力や楽しみ方《前編》

私たちの心をときめかせる美味しいチョコレートの魅力を、前後編に分けてご紹介している「知るほどに深まる世界。チョコレートの魅力や楽しみ方」。後編は、その健康効果や保存方法、味わい方のアドバイスやチョコレートにまつわるQ&Aなど、多彩な楽しみ方をチョコレートジャーナリストの市川歩美さんに伺っています。奥深いチョコレートの世界を知ることで、さらにスイートな時間を堪能してください。

私たちの心をときめかせる美味しいチョコレートの魅力を、前後編に分けてご紹介している「知るほどに深まるチョコレートの世界。チョコレートジャーナリストが教える、チョコレートの魅力や楽しみ方」。後編は、その健康効果や保存方法、味わい方のアドバイスやチョコレートにまつわるQ&Aなど、多彩な楽しみ方をチョコレートジャーナリストの市川歩美さんに伺っています。奥深いチョコレートの世界を知ることで、さらにスイートな時間を堪能してください。

甘さの奥にある、チョコレートの効果 甘さの奥にある、チョコレートの効果

美味しいだけでなく、実はいろいろな健康効果も期待できるチョコレート。原料のカカオに含まれる主な2つの成分について見てみましょう。

ポリフェノール

赤ワインに含まれることで有名ですが、チョコレートもカカオポリフェノールが豊富。抗酸化作用があり、動脈硬化の予防や悪玉コレステロール、がん細胞の抑制などの研究結果も発表されています。

テオブロミン

チョコレートの苦味成分で、独特の甘い香りをもっています。この香りには、精神をリラックスさせ、集中力、記憶力、注意力などを高めてくれる働きがあるといわれています。

健康を考えるなら、おすすめはカカオ含有量70%以上の「ハイカカオ」タイプのチョコレート。最近ではポリフェノール値が記されているものもあるので、選ぶ際の参考にしてみてください。

”美味しい!”がより長く続く保存方法 ”美味しい!”がより長く続く保存方法

チョコレートを最高に美味しく食べたいなら、買ったその日に食べるのがベスト。でも、すぐに食べられない場合は、次の3つに注意して保存するとよいでしょう。

【チョコレート 3つの苦手】

暑い場所

チョコレートは高温が大の苦手。25℃くらいから溶け始め、33℃を超えると完全な液状になってしまいます。夏以外は常温の室内でOKですが、夏は速やかに冷蔵庫の中で保存を

温度変化

暑い部屋から急に冷蔵庫に移すと、油分が表面で白く固まる「ブルーミング」という現象が起きるので要注意。見た目の悪さだけでなく、風味も食感も落ちてしまい元に戻せません。

ニオイ移り

周囲のニオイを吸収しやすいので、冷蔵庫で保存する際は、ビニール袋でしっかり密閉してから入れてください。近くにカレーやキムチなど、ニオイの強い食品を置くのもNGです。

いろいろ楽しもう!チョコレートの種類

チョコレートの表面が白く変色した状態を「ブルーミング」と呼びます。【3つの苦手】でもご紹介したように、温度変化によって見た目も風味も落ちてしまう現象です。

でも、捨てるのはちょっと待って!そんなときの利用法が“チョイ足し”です。例えば、カレーやビーフシチューなどの煮込み料理にチョイ足しすればコクがアップ。また、電子レンジでチンすれば、チョコレートペーストに変身。ポテトチップにつけると、塩味との不思議なマッチングが止まらない美味しさです。

こだわって味わう!
テイスティングの愉しみ

チョコレートの世界に、より深く浸りたいなら、テイスティングにチャレンジ。今まで気づかなかった、新鮮な魅力に出会えるかもしれません。

リラックスする

落ち着いてチョコレートと向き合うために、静かな環境の中でリラックスする。

色・ツヤを見る

かたちや色ツヤをよく見る。パッケージにつくり手のストーリーなどがあれば、それもチェック。

香りをかぐ

鼻に近づけて香りを確認。鼻からの香りと、口の中に広がる香りは異なるので両方とも楽しんで。

舌の上で味わう

ひとかけ口に入れ、ゆっくり風味が広がるのを待つ。甘味、苦味、酸味などをじっくり味わう。

口から鼻へ香りを通す

鼻から息を吸い、そのまま出す。複雑な香りの余韻は、ナッツやフルーツのように感じることも。

記録に残す

商品名、買った日付に加えテイスティングの感想を記録しておくと、好みの傾向を知る手がかりに。

チョコレート大好き!でも太らない?

カカオに含まれるカカオポリフェノールには脂肪の蓄積を抑える効果があるといわれており、その意味では答えは「YES」。ただ、砂糖や動物性脂肪を多く含むチョコには注意が必要。ダイエット中の方は、カカオ含有量の多い「ハイカカオ」タイプが◎。カカオポリフェノールは徐々に体外へ排出されていくため、一度に食べず数回に分けて食べるのがおすすめです。

カカオに含まれるカカオポリフェノールには脂肪の蓄積を抑える効果があるといわれており、その意味では答えは「YES」。ただ、砂糖や動物性脂肪を多く含むチョコには注意が必要。ダイエット中の方は、カカオ含有量の多い「ハイカカオ」タイプが◎。カカオポリフェノールは徐々に体外へ排出されていくため、一度に食べず数回に分けて食べるのがおすすめです。

子どものむし歯が心配…

その甘さから、むし歯の原因の代表格のようにいわれてきたチョコレート。しかし、近年の研究ではカカオポリフェノールにむし歯や歯周病の予防効果があるとの報告も。とはいえ、チョコレートには砂糖も含まれているので、食べ過ぎはもちろんダメ。朝昼晩、食後の歯みがきもしっかり行いましょう。

その甘さから、むし歯の原因の代表格のようにいわれてきたチョコレート。しかし、近年の研究ではカカオポリフェノールにむし歯や歯周病の予防効果があるとの報告も。とはいえ、チョコレートには砂糖も含まれているので、食べ過ぎはもちろんダメ。朝昼晩、食後の歯みがきもしっかり行いましょう。

最近よく耳にする、クラフトチョコレートって?

2000年代前半、アメリカ発のクラフトチョコレート。その特徴をひと言でいうなら、つくり手のこだわりがぎっしりと詰まっていること。産地ごとのカカオの個性を活かした、魅力あるチョコレートを丁寧に生み出しています。味わいはもちろん、ショップやパッケージデザインまで、運営スタイル全般に熱心なファンがついていることもあります。

2000年代前半、アメリカ発のクラフトチョコレート。その特徴をひと言でいうなら、つくり手のこだわりがぎっしりと詰まっていること。産地ごとのカカオの個性を活かした、魅力あるチョコレートを丁寧に生み出しています。味わいはもちろん、ショップやパッケージデザインまで、運営スタイル全般に熱心なファンがついていることもあります。

コーヒー、紅茶もいいけれど、ほかにチョコレートに合う飲み物は?

チョコレートはお酒との相性も◎。例えばワインやシャンパン。とくに甘口のワインとの組み合わせは、フランスではポピュラーなのだとか。そして、意外におすすめなのが、日本酒や焼酎。最近ではこれらのお酒を使った、一口サイズのボンボンショコラも商品化されており、相性は折り紙付きです。

チョコレートはお酒との相性も◎。例えばワインやシャンパン。とくに甘口のワインとの組み合わせは、フランスではポピュラーなのだとか。そして、意外におすすめなのが、日本酒や焼酎。最近ではこれらのお酒を使った、一口サイズのボンボンショコラも商品化されており、相性は折り紙付きです。

カカオの産地などで、味が変わるの?

産地により味や風味に個性が生まれます。例えば、エクアドル産は芳醇な花の香りと軽い渋み、ベネズエラ産は果実を思わせる香りとナッツのような旨み、ベトナム産はキリッとした酸味が特徴的です。ただし、味や香りは年ごとのカカオの育成状況や、つくり手の製造工程の変化によっても異なってきます。

産地により味や風味に個性が生まれます。例えば、エクアドル産は芳醇な花の香りと軽い渋み、ベネズエラ産は果実を思わせる香りとナッツのような旨み、ベトナム産はキリッとした酸味が特徴的です。ただし、味や香りは年ごとのカカオの育成状況や、つくり手の製造工程の変化によっても異なってきます。

カカオは、日本でも栽培できるの?

カカオ豆が生産されるのは、中南米や東南アジア、西アフリカの赤道付近。日本でのカカオ栽培は気候的にも難しいというのが一般的です。しかし、沖縄や小笠原諸島など一部の暖かい地域では、試験的なカカオ栽培が行われており、少量ながら国産カカオのチョコレートの商品化もされています。

カカオ豆が生産されるのは、中南米や東南アジア、西アフリカの赤道付近。日本でのカカオ栽培は気候的にも難しいというのが一般的です。しかし、沖縄や小笠原諸島など一部の暖かい地域では、試験的なカカオ栽培が行われており、少量ながら国産カカオのチョコレートの商品化もされています。

そのままでも十分に美味しいチョコレート。その魅力は、ちょっとひと手間かけることで、さらに広がっていきます。ここでは、チョコレートと好相性の「パン」「牛乳」を使ったアレンジレシピをご紹介します。

【材料(1人分)】
ミルクチョコレート 1/2〜1枚
食パン 1枚
オリーブオイル 適量

【つくりかた】

1. ミルクチョコレートをナイフでザクザクと刻む。

2. 食パンをトースターに入れ、軽く焦げ目がつくくらいまで焼く。

3. 2の食パンに1のチョコレートをのせ、予熱で溶かす。

3. お好みで、上からオリーブオイルを回しかけたらできあがり!

【材料(1人分)】
お好みの板チョコレート 30g
牛乳 200㎖

【つくりかた】

1. 板チョコレートをナイフでザクザクと刻む。

2. 鍋に牛乳を入れ温める。1のチョコレートを入れる。

3. ホイッパー(または耐熱性のヘラ)で混ぜ、チョコレートが溶けたらできあがり!

前後編にわたってご紹介してきた、チョコレートの世界はいかがでしたか。素敵なチョコレート・マジックで、これからのチョコレート時間をより深く楽しんでください。

※本記事は「iikoto」2023年2月号を再編集したものです。掲載情報は発行当時のものになります。

監修:市川 歩美さん
チョコレートジャーナリスト

日本唯一のチョコレートジャーナリストとして、カカオ生産地をはじめ各国を取材。商品情報にとどまらず、チョコレートの歴史、文化、社会的な側面を踏まえ、多数のメディアで情報を発信している。チョコレートの魅力を広く伝える、ショコラコーディネーターとしても活動。

監修:市川 歩美さん
岡本典子さん

『iikoto』は、豊かに、健やかに、楽しく暮らすためのヒントが詰まった、一条のライフスタイルマガジンです。無料でプレゼントいたしますので、バックナンバーページからぜひご請求ください。

※本記事は『iikoto』(2023年2月号)の特集をもとに編集しています。

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